感染症とたたかった科学者たち 岡田晴恵
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(品切れになっているかもしれません)
以前、ブログにも書いた本ですが、著者の岡田晴恵先生をテレビでよく見かけることもあり、気になったので、もう一度読んでみました。
この本を実際に手に取ると、まず感じるのは、大きくて豪華な児童書という印象。
ジェンナー、パスツール、北里柴三郎と言った、免疫学、細菌学、感染症の医学の礎を築いた科学者たちの足跡をたどります。
この本に登場する科学者たちが主に取り組んだのは、細菌を原因とする感染症。
天然痘や狂犬病と言ったウイルスによる疾患は、ウイルスの発見以前に、予防接種が開発されたことが紹介されています。
実際の研究や実験が紹介されているので、少し難しいけれども、興味深く面白い内容。
新しい千円札に選ばれた北里柴三郎の研究も紹介されています。
(現在ではなじみの薄い血清療法について理解するのは少しハードルが高いかもしれません)
今はそれどころではないかもしれませんが、このまま絶版になってしまうのは惜しい本だと思います。世の中が落ち着いたら理科教室の教材としても役立ちそうです。