好きなことを知っている人は、しあわせ

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船員さんのひみつ(学習漫画)

kids.gakken.co.jp

電子版は無料。

 

学研が学校図書館公共図書館に配布している学習漫画シリーズの1冊。
海外から日本に資源や食料を運び日本人の暮らしを支え、自動車などを海外に輸出して日本の経済を支えている外航船(貨物船、コンテナ船、タンカーなど)
こういした船に勤務する船員さんの仕事、資格や教育課程について紹介した本。
図書館にある「なるにはBOOKS」シリーズをマンガにして簡潔にまとめたような内容。

 

貨物船の船員さんは、大きく航海士と機関士に分けられる。
(厨房で働くコックには、日本人は少ない。)


中学卒業時、または高校卒業時に、航海士か機関士を選び進学するのが、最も標準的な進路。商船系大学など船員になるための学校は、数が少なく、定員も少ないので少数精鋭の世界。帆船日本丸での実習なども行われている一方で、現代では英語も大切。(1980年代以降、日本人の船員は大幅に減少し、外国人の船員が多数に)


 海技士の試験に合格し、外航船に乗船することになると、外国人も含めた船員たちと6か月から8か月ほどの集団生活を送ることに。そのため英語力とチームワークと言った、幅広い意味でのコミュニケーション能力が必要に。


航海士は、4時間当直、8時間休みという、一般的な仕事と比べると、かなり変則的なスケジュール。


一方、機関士の人たちは航海中でも夜は休むことも可能。
(エンジンの無人運転が可能になったが、トラブルが起これば夜中でも対処が必要)

 

子ども向けとは言え、機械化(自動化、ハイテク化)と国際化と言う、仕事を取り巻く環境の変化も伝わってくる構成。

この世界に馴染みがない大人が読んでも楽しめそう。

 

メモ
東京商船大学は、2003年(平成15年)、東京水産大学と統合して、東京海洋大学に。