ゆかいな漢字の話 今野 真二
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学校では教えてくれない
ゆかいな漢字の話
(14歳の世渡り術)
[ 今野 真二(こんの しんじ) ]
鬼滅の刃から万葉仮名まで。雑学から始める漢字入門。
植物や動物の名前など、クイズ番組にもよく出る、雑学的な内容から始め、音と訓(音読みと訓読み)、部首、字体と言った漢字に関する基礎知識を学び、漢和辞典にも親しんでいきます。夏目漱石に森鴎外、古事記に万葉集と、文学作品や古文で使われている漢字にも触れています。
著者、今野真二清泉女子大学教授の専攻は日本語学なので、中国語ではなく、日本語と漢字の関係を重視して解説しています。
クイズ番組や漫画、アニメに登場するマニアックな単語を積極的に取り上げているのも本書の特徴。(東大王でも出題された幽霊文字も、3ページ使って少し詳しめに説明しています)
一方で、理論的に難しい話、中国語に関する説明が必要な話は、なるべく避けています。
「14歳の世渡り術」というシリーズの1冊
(2021年5月発行の新刊、そのため本来辞書には載っていない「鬼滅」という単語も登場します)想定読者は、中学生を中心に、小学校高学年から高校生ぐらいでしょうか。学校図書館や公共図書館での購入も想定しているのかもしれません。(図書館のヤングアダルトコーナー、小学生から中学生、高校生向けのコーナーに適した内容)
クイズ番組とか鬼滅の刃で漢字に興味を持った小学生、中学生、高校生が、漢和辞典や日本の文学作品、古典にも親しんでくれることを意図した1冊です。