好きなことを知っている人は、しあわせ

好きなことを知れば幸せになれる。好きなことが分からないと幸せになるのは難しい    

天明麻衣子、仕事術の本


 

 

勉強は得意だけど、仕事は得意なタイプではない天明麻衣子。この本では、そんな自分を謙虚に認め、社会人として必要なスキルを習得していった経緯を報告しています。

 

東京キー局(日テレやフジテレビ、TBSと言った、もっとも注目されるテレビ局)のアナウンサー採用試験に全滅。普通の学生よりも1年遅れの大学4年生の時にアナウンススクールに通うことになった天明さん。結局、中途採用者が多く、卒業直前に採用が決まるNHK仙台放送局のキャスターとして就職することになりました。こうした経験もあって、東大卒のエリートと言った意識は希薄で、普通の新社会人として、必要なことを学んでいきます。

 

自分のことばかり考えるのではなく相手に関心を持つ、仕事の出来る先輩を積極的にまねる、自己流に判断しないでコミュニケーションを取って確認する。天明さんは勉強が出来るので、こういうことの必要性を認識しないまま社会人になってしまったわけです。社会人となって気持ちを入れ替えた天明さんは、持ち前の学力を活かして、課題を自分で見つけては改善していきます。ホリプロに所属してタレントデビューしたのは結婚後。その後BS-JAPANの経済番組のキャスターに。この本は基本的に「Qさまで優勝した女性タレント」ではなくて、専門的な経済番組を何とかこなしているフリーアナウンサーとして、勉強法が書かれています。(東大、文学部で哲学を学んでいた天明さんは、経済に関しては卒業後に学びました)

 

タレントとしてのキャラとギャップがあるので黒歴史みたいになっている1冊。普通の社会人にとっては、出来て当たり前のことが大部分かもしれません。しかし東大とか早稲田に多そうな「勉強は出来るけど仕事は苦手」というタイプの人にとっては参考になるかもしれません。

 

東大、NHK、外資系金融で学んだ、ビジネスで成果を出し続ける本物の勉強法[本/雑誌] / 天明麻衣子/著