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漢和辞典の漢字の順番

はてなブログを見ていたら、「漢字を漢和辞典に出てくる順に並べ替える問題」が紹介されていました。

 

www.waracciao5.com

「行 登 術 頭 径」を漢和辞典に載っている順に並べ替える問題です。

 

自分が紙の漢和辞典を引くときは、部首索引や音訓索引を使うことが多いので、漢和辞典に載っている順番を考えたことはありませんでした。

そこで漢和辞典に載っている漢字の順番について調べてみると、次のようになっていました。

 

漢和辞典は、部首ごとに漢字を掲載。
部首は、画数の少ないものから掲載。
同じ部首の漢字は、画数の少ないものから。

 

これより細かい順番は、実際に辞典を引いてみないと分からないようです。部首が異なり部首の画数が同じ漢字とか、部首も画数も同じ漢字は、テストには出ないでしょう。
実際には紙の漢和辞典を使っている人自体が少ないので、クイズ番組では出題されないのかもしれません。

 

本題に戻って、普段使っている漢和辞典、新漢語林を使って、問題の「行 登 術 頭 径」を辞典の順番に並べてみました。

 

(新漢語林の部首、掲載順)

行 彳 (ぎょうにんべん)
径 彳 (ぎょうにんべん)
術 彳 (ぎょうにんべん)
登 癶 (はつがしら)
頭 頁 (おおがい)

行、径、術は画数順

 


しかし、冒頭で紹介したブログによると、模範解答は、これとは異なるようです。

 

行や術の部首は、伝統的には、彳(ぎょうにんべん)ではなく、行 (ぎょうがまえ・ゆきがまえ)。


新漢語林では、行(ぎょうがまえ)は、彳(ぎょうにんべん)と合併して、彳(ぎょうにんべん)に分類。


 しかし漢字検定や小学生向けのテストで、部首を答える問題では、行や術の部首は、行(ぎょうがまえ)とされているようです。

 

 

そのため、想定される模範解答は次のようになります。


径 彳 (ぎょうにんべん)
登 癶 (はつがしら)
行 行(ぎょうがまえ)
術 行(ぎょうがまえ)
頭 頁 (おおがい)

 

実際の入試で出題されたら顰蹙(ひんしゅく)を買いそうですが、漢和辞典の変化が垣間(かいま)見られる面白い問題でした。