人体キャラクター図鑑 坂井建雄 いとうみつる
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人体キャラクター図鑑 からだの不思議がめちゃくちゃよくわかる! [ いとうみつる ]
擬人化されたキャラクターで人体の器官(内臓などの臓器)について、基礎の基礎を学ぶ本。
見開き2ページで左側には、筋肉、皮膚、目、鼻、口、肺、心臓、肝臓、腎臓などが擬人化されたキャラクターが大きく描かれています。右側ページには解説文という構成。
小学生でも読めるように全ての漢字に振り仮名がふってあります。
とは言え説明文は結構本格的。例えば「肝臓さん」という項目には、炭水化物、ブドウ糖、グリコーゲン、血糖値と専門用語が色々出てきます。こうした内容は小学生には難しいと思います。しかし将来本格的に学習する時のハードルを下げる効果を期待して、専門用語も使っているのだと思います。
大人が読むと人体について1時間ぐらいで復習できると思います。解剖学や生理学に関連する入門書の入門、大人なら常識として知っておきたいことを再確認するのにも良いと思います。
キャラクター図鑑シリーズは、元々は学校図書館向けに企画されたようで、公立図書館では児童書のコーナーに置かれています。(いかにも子ども向けという雰囲気の図鑑などと並んで置かれています)しかし、このシリーズは紀伊国屋書店、新宿本店の医学書のコーナーにも置かれていました。子ども向けでも内容的には妥協しない良書と言えそうです。