好きなことを知っている人は、しあわせ

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海の居場所(海のはじまり)

今回は「海のはじまり」の登場人物を例に、居場所について考えてみたいと思います。居場所の中身というよりも、どこが居場所なのかについて。
(第3話放送時点)

 

水季(古川琴音)と海(泉谷星奈)は、親子(母と娘)二人でアパートに住んでいた。このアパートが水季(古川琴音)と海(泉谷星奈)にとっての第一の居場所。そして海(泉谷星奈)の通っている小学校は海にとっては第二の居場所。水季(古川琴音)が働く図書館は、水季(古川琴音)にとっては第二の居場所(職場)、海(泉谷星奈)にとっては第三の居場所。海(泉谷星奈)は、水季(古川琴音)の図書館の同僚、津野晴明(池松壮亮)とも親しくなった。

 

水季(古川琴音)が亡くなったことにより、娘、海(泉谷星奈)の第一の居場所(住居、住む場所)は、祖父母の住む家に。今後、海(泉谷星奈)が夏(目黒蓮)に引き取られて、一緒に住むことになれば夏(目黒蓮)の家が第一の居場所に。ドラマでは、そこに、さらに弥生(有村架純)が加わるのかにも注目。


海(泉谷星奈)の第二の居場所であった小学校には、祖父母の家から通っているので、以前と同じ。ただし、夏(目黒蓮)と一緒に住むようになれば小学校も転校になるだろう。(祖父母の家の近くにある小学校に転校する可能性もある)


水季(古川琴音)が勤めていた図書館は、祖父母の家からは少し遠い。夏(目黒蓮)に頼んで図書館に行くことも可能だが、海(泉谷星奈)にとって第三の居場所であり続けるのは難しい。


 居場所と言う観点から言うと、海(泉谷星奈)は、母親、水季(古川琴音)を失うと同時に第一の居場所も変更を余儀なくされ、やがては第二の居場所である小学校や第三の居場所である図書館も、大人の都合で変更される可能性が高い。いわゆる「普通の家庭」で育つ子どもたちと比べて、居場所が不安定で、居場所を失うリスクも高い。そうした環境を苦にしない子どもも多いだろうけど、例えば、ある種の発達障害があったりすると、そうした環境の変化自体に、大きなストレスを感じるのかもしれない。

 

(次の記事に続く)