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風邪やインフルエンザなどの感染症になったら、フル回転をするのが「からだの免疫」。免疫を漢方薬で応援しようと言うわけで、今回は「漢方薬キャラクター図鑑」です。
監修者はテレビでもお馴染み、イグノーベル賞を受賞した新見正則先生。
左側のページに擬人化された漢方薬のキャラクター、右側のページに解説文と言う構成で、代表的な漢方薬について解説しています。
今回も本当に子ども向けの本なのか、漢方を全く勉強しないまま看護師さんや登録販売者になった人のために書かれた本なのか微妙な内容です。
もし子どもに買い与えるなら、生薬の写真が載っている漢方図鑑などと一緒のほうが、漢方薬について理解しやすいと思います。
一方、仕事で漢方が必要な人は、漢方図鑑などは必要ないでしょうから、この本を眺めておくだけでも役に立つかもしれません。
個人的にはキャラクター図鑑シリーズのキャラクターの中で、漢方キャラクターが一番好きです。
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)は、骨だけになった恐竜が人間の夢を食べる・・・精神に働きかける薬の効用が上手く表現されています。
小青竜湯(しょうせいりゅうとう)は、中国神話の青い竜から
黄連解毒湯(おうれんげどくとう)は、うちわで熱を冷ます。(高血圧や、のぼせ、湿疹などに伴う熱を冷まします)
一方、風邪に効く葛根湯のキャラは37.8度の体温計を持っており、インフルエンザに効くと言われる麻黄湯(まおうとう)のキャラは全身真っ赤になって、体温計は38.6度になっています。
このシリーズの他の本と比べて、キャラクターと解説内容が、上手く、かみ合っていると思います。
漢方薬に関する、ざっくりとしたイメージをつかむには良さそうです。