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擬人化されたキャラクターで学ぶ四字熟語入門。
(日本図書センターの人気シリーズの1冊)
漢字や国語に興味を持った小学生を読者として想定しています。
イラストで四字熟語のイメージを伝え、意味や使い方を易しい日本語で説明しています。子どもたちの人生に役立ちそうな教訓も、あちこちにちりばめられています。
7割ぐらいは小学生でも理解できそうな内容です。しかし1、2割は、大人でも知らないような内容が含まれています。大人が読んでも退屈しない内容です。特にキャラクターのイラストの下に書かれている「四字熟語トリビア」はハイレベルな内容。
以下、自分も知らなかった話をメモ
四面楚歌は、前後左右の「四面」から自国「楚」の歌が聞こえてきたというのが文字通りの意味。それを聞いた楚の国の将軍項羽は、自国の兵士の多くが敵国に寝返ってしまったのを知るという故事に由来。「自国の兵が寝返って」というニュアンスがなくなって単に敵に囲まれているという意味に。
自画自賛は、かつては自画自讃と書いていた。
五里霧中は、五里霧(ごりむ)という3文字熟語に、中(ちゅう)が付いたもの。
以心伝心は、心を以て心に伝う。
(私は「心を伝える」だと思っていました。)
一念発起(いちねんほっき)、自業自得(じごうじとく)は、仏教用語に特徴的な読み方。
試行錯誤と一石二鳥は英語を翻訳した四字熟語
ネプリーグが好きな小学生なら興味を持ちそうな1冊。