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「分かりやすい説明」の技術 BLUE BACKS


 

 

2002年発行。縦書きのブルーバックス

この本も図書館のリサイクル図書です。


実用的な本を、図書館でもらってきたり、ブックオフの100円セールで買ってきても、結局読まないことが多いような気がします。
この本も、長い間読まずにいたものです。図書館が普通に開館していれば、ずっと読まずにいたかもしれません。

 

科学系新書の講談社ブルーバックス。数学とか物理、化学、生物など自然科学の本が中心的です。しかし日本語や英語など、理系の人にも必要な「文系の知識」を扱ったものもあります。この本は、プレゼンテーションなどで、「分かりやすい説明」をするための技術が書かれています。

 

奇をてらうタイトルの本が多い中で、内容をストレートに表した書名に好感がもてます。

 

(このブログのように?)何となくだらだらと話すのではなくて、話す内容をちゃんと整理する。聞く人のレベルに合わせて、話のレベル(難易度、細かさ)を調整する。こういったことを具体例をあげて説明しています。

 

実用書、ビジネス書としては役に立ちそうです。

 

個人的に、気になった点を一つ。

「説明術9 論理的に話せ」の「説得力は数学の説明から学べ」の部分。

 

論理的な説明の例として中学校の数学で学ぶ「二等辺三角形の二つの底角は等しい」という定理の証明が紹介されています。定理の証明は、日常的に話している言葉や、普通のブログの文章と比べると非常に論理的です。しかし中学の数学の教科書でさえ、異議を唱えようとすると色々な問題が出てくるようです。(うろ覚えですが・・・)論理的に話すのは確かに重要だけども、深入りすると「分かりやすい説明」とは正反対の「分かりにくい説明」になってしまう。そのため、バランス感覚、さじ加減が大切なのかもしれません。

 

「分かりやすい説明」の技術 最強のプレゼンテーション15のルール (ブルーバックス) [ 藤沢晃治 ]