お題「#おうち時間」
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正しいパンツのたたみ方 新しい家庭科勉強法
南野忠晴
岩波ジュニア新書 2011年発行
(リンク先は電子版。実際に読んだのは、以前、図書館のリサイクル図書を、もらってきたものです)
男性の家庭科教諭による「家庭科の本」
家庭科を従来のイメージのような、家事と育児を学ぶ教科と考えるのではなくて、生活力を身に付け、家族や社会と良好な関係を築くための教科と考えています。
また支配や依存による人間関係ではなくて、「お互い様」の人間関係を作れる人を、自立した人間と考えています。
高校で食べる弁当を自分で(高校生自身が)作ったり、家族で食べる食事を実際に作ってみたり・・・
調理の技術を学ぶことよりも、実際の生活に役立つ経験を重視した授業。
「家族とは?」、「働くとは?」と言った問いを高校生と一緒に考える授業も。
少し意外だったのは、パートナー(普通は異性の交際相手)を選んだり、付き合ったりする時に、大切なことにも言及していること。こうした内容に踏み込むことで、家庭科で学ぶ内容が、一気に身近になるのかもしれません。
「正しいパンツのたたみ方」という印象的なタイトル。数学や理科の問題のように絶対的に正しい「パンツのたたみ方」があるわけではありません。家庭科では、家族のみんなが納得する「たたみ方」が正解になるわけです。