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子どもの頃、親に読んでもらった記憶のある1冊。
少し前に、図書館のリサイクル図書のコーナーに置かれていたので、懐かしくなって、もらってきました。(この本全てが廃棄されたわけではなく、図書館が複数所蔵している本の一部が間引きされるようにリサイクル図書に回されたものです)
しばらく放置していたのですが、今は図書館も休みなので読んでみました。
1970年出版。ちょうど50年前の作品です。
体は大きいけれど、怖がりな小学1年生の男の子。
近所に住んでいる小学2年生の女の子は、クラスで一番背が低いけれども、とても大人びて見えます。
二人が小学校に通う通学路には、木が茂った暗い坂道があります。
(50年前、少し歩くと森もある東京の郊外が舞台です。)
1年生の男の子「まさや」は、2年生の女の子「あきよ」に手を引かれて、暗い坂道を通り、小学校に通っています。
ホタルブクロという花を森に採りに行く小さな大冒険の物語。
男の子の視点から、1年先輩の女の子が、とても「しっかりした子」として描かれています。そして怖がりだった男の子も、いつしか、しっかりして立派な人になりたいと思うようになります。
男の子と女の子のイメージ、子どもと大人の関係、郊外の自然との関わり、勇気とか自立をどう考えるか。50年たって、こういったことが、どう変化してきたのかも興味深いと思います。
小さい子だけで冒険に出かけてしまうという内容が、現代でも受け入れられるかも気になる所です。