漢字ふむふむ3 暗算
Eテレのミニ番組「漢字ふむふむ」
3回目のテーマは、暗算
今回登場したのは、テレビで中国語でおなじみ、陳淑梅先生。
およそ30年前、陳淑梅先生が留学生として日本に来て間もないころの出来事。
日本人の友達との食事が終わり、会計をする時。
日本人
「みんなで割勘しようか?私、アンザン得意」
陳先生
「(アンザンって無事子どもがうまれること?)アンザンって、どう書くの?」
日本人「暗算」
陳先生
「(いったい何をたくらんでいるのかしら)私が計算します」
日本語の広辞苑では、暗算は「頭の中で計算すること」
中国語(中日辞典)では、「人を殺害したり陥れようと思って、ひそかにたくらむ。算は、もくろむの意」
今回の解説は、数学の歴史に詳しい上垣 渉先生(三重大学名誉教授)
暗算は、日本で独自に作った言葉。
明治時代、軍事的な理由で暗算が必要だった。
明治時代は諳算と書いていたが、諳はそらんじるという意味で、丸覚えとか丸暗記という意味になるので、暗算に統一された。
おまけ
中国語で暗算は心算。
日本語で心算というと「心の中の計画」のこと。
今回登場した陳淑梅先生の中国語会話は、金子貴俊さん(2005年度)や、谷原章介さん(2006年度)が出演していたシリーズを見ていた記憶があります。中国語は全く身につかなかったのですが、当時から陳先生の日本語が堪能だったことは印象に残っています。
漢字ふむふむ
今後の放送予定
第4回2月28日(日)午後4:25〜午後4:30(5分) Eテレ(021)