春に放送されていたミニ番組の続編。
「テレビで中国語」とのタイアップ番組。
(今年度は、結婚、妊娠を発表したイモトアヤコが出演)
今回はカメラマンの楊さん(女性)が20年ほど前に経験した出来事から。
楊さん
「邪魔と言う漢字を見たとき、すごく怖かった。
友達に嫌われたかなと思って、ずっと心配して眠れなかった。」
日本人の友人が楊さんの家を訪ねて来て、皆で火鍋パーティを開いた時。
日本人が口頭で発した「お邪魔します」「お邪魔しました」というあいさつを耳で聞いても、特に疑問を抱かなかった楊さん。
しかし日本人の友人が帰宅後、ケータイメールで送ってきた「お邪魔しました」という文字を見て怖くなった。
邪魔の意味は
日本では 妨げる、妨害する
中国では お化け、魔物(まもの)
大谷大学 一楽 真(いちらく まこと) 教授
(仏教学者)
邪魔と言う言葉は、もともと仏教の言葉です。インドの古い言葉「マーラ(修行を妨げるもの)」が元になっている。マーラは、中国に渡って魔羅という字が当てられる。意味をはっきりさせるために、「悪魔」「邪魔」とも表現された。
中国の民話、白蛇伝にも修行を妨げるものとして「心の魔」という表現が出てくる。
(中国ドラマ「新・白蛇伝〜千年一度の恋〜」の映像とともに紹介。)
日本でも当初は中国と同様の意味だった。
室町時代になって、仏教が一般化して、「邪魔」は「妨げるもの全般」を意味するようになった。
日本では、さらに、へりくだったり謙遜する意味を込めて(他家を訪問することなどに)「お邪魔します」と使うようになった。
ブログ作成者による蛇足
邪の訓読みは「よこしま」
魔の部首は、广 (まだれ)ではなく鬼(おに)。
(形よりも意味を重視した分類)