声優をプロデュース。 納谷 僚介 (再読)
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なかなか人には伝わらないけれども、個人的には感銘を受けた本と言うのが時々ありますが、そんな本の1冊です。
声優を「いびつな才能」を持つ人と考えて、「いびつな才能」をいかに活かしていくのかが本書のテーマ。
本文の順番とは前後しますが、まずは自分が本当に好きなことを知ること、そして自分の得意なことと苦手なことを知ること、そして苦手な部分は他者に頼りつつ(上手く分業しながら)、人に喜ばれるものを作っていくこと。
ある意味、声優と言う特殊な職業を通してしか語ることの難しい、理想の仕事論が語られています。
こんなことを考えなくても、お金を稼げればいいし、理想論を語っても、お金を稼げなければ職業として成立しない。それでも、仕事に関して、あるべき姿の一つを語っているようで、自分にとっては魅力的な内容です。