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アトピー性皮膚炎 花川博義


 

アトピーを普通に治療して、きちんと治すことを目指す本。ステロイドに対する過剰な恐怖心は薄らいできたものの、不正確なネット情報も氾濫しているのがアトピー性皮膚炎。この本では標準的な考え方と治療法を、一般の人(患者と家族)向けに分りやすく解説しています。

 

標準的な治療法と言っても建前論に終始するのではなくて、本音に近い部分も語られています。

 

アトピーが治らないと言う人の場合、大部分は塗り薬の使い方に問題がある
ステロイドを塗る量が少なすぎる。症状(かゆみ)が治まると完全に治る前にステロイドや保湿剤を止めてしまう。どちらかに当てはまる人が多い。

 

アトピー性皮膚炎も専門的に診断、治療している医師のほうが的確な治療ができる。
重症のケースでは、
大学病院のアトピー専門外来>>普通の皮膚科専門医(開業医)>>>>泌尿器科や小児科と兼業の医師の順で効果が変わってくる。(ほとんどのケースは皮膚科専門医なら問題なく治療できる)

 

漢方薬は意外性のある補欠。(打率は低いが)時々ホームランを打つ。特にアトピー性皮膚炎の場合、漢方医や薬剤師によって処方される漢方薬はバラバラだが、取りあえずは専門家の話を信じて試してみるのが賢明な利用法。

 

民間療法に関しては「試すのなら安全性の高いものを」と言う立場。
かつてステロイドに関して大問題を起こしたテレビ報道だが、最近のテレビはインターネットに比べて信頼できる。
時には民間療法に浮気する患者さんを、手のひらで転がしながら、堅実な治療を続けている皮膚科医と言うイメージです。

 

心理面に関しては精神科的な治療ではなくて、親子関係についてアドバイスしています。

 

極端に重症なわけではないけれども、なかなかアトピーが治らない人を主な読者と想定して書かれています。

 

アトピー性皮膚炎 どうすれば治る?子どもも親も楽になる正しい治療法 良医・名医の見つけ方 (あんしん健康ナビ) [ 花川博義 ]

 

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