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受験に強い子どもを育てる110の方法。会話体(口述筆記)で読みやすい内容。4人目の子どもである長女は、まだ大学受験をする前の出版です。
かつて教育ママと言う言葉がありましたが、佐藤亮子は家庭教師ママとでも呼びたくなるタイプ。私立高校で英語の教師をしていた著者は、専業主婦になります。しかし子どもの大学合格までは、受験勉強も含めて子どもに徹底的に関わると決意します。その思いは3人の子どもが名門、灘中学に合格しても弱まることはなく、大学受験までは家庭教師のように子どもの学習をチェックしてサポートし続けました。その甲斐あって3人の息子が東大理Ⅲ(医学部)に合格します。
正しいと思ったことは徹底的に行う完璧主義が、この本全体をつらぬいています。もちろん適度な息抜きとか休息は必要だと著者も考えていますが、正しいことは100%完璧にやらないと気がすまないタイプ。102ページの「ゼロか100かで育てないと、中途半端で諦める子どもになってしまいます」と言う言葉が、著者の教育方針を示しています。
著者の考えに危うさを感じつつも、美味しいとこだけ「いいとこ取り」したいと思うのが人情かもしれません。
「灘→東大理3」の3兄弟を育てた母の秀才の育て方 難関中&医学部 [ 佐藤亮子 ]
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著者は名門女子校桜蔭中学、高校出身。
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