好きなことを知っている人は、しあわせ

好きなことを知れば幸せになれる。好きなことが分からないと幸せになるのは難しい    

石川恭三 医者いらずの老い方


 

2015年発行


中高年向きの健康、医療エッセイ集。忙中閑ありではなく、閑中忙ありで、充実した老後を目指します。著者は「午後は○○・おもいッきりテレビ 」にも出演していた内科医(杏林大学名誉教授)。普段の生活習慣と心の持ちようを大切にする内科らしい発想で、書かれています。

 

同世代の多くの医師と同様に、がむしゃらに働いていた若手時代。夜勤当直の後に休み無しで診察を行うのが当たり前の時代でした。一方、大学を定年して70代になった著者は、週2回午後のみの診療に。完全予約制で患者数も少ないので、慢性疾患(高血圧)の高齢者と雑談をする余裕もあるとのこと。

 

身近にいる元気な高齢者を思い浮かべてみると、確かに、こういうタイプの人が多いような気がします。

 

しかし健康的な生活を過ごせば絶対に健康でいられるはずも無いので、医者、病院を毛嫌いせずに積極的に活用することを求めています。(タイトルと矛盾するような気もしますが、編集者が売れそうな書名を付けたのかも知れません。第一章の見出し「上手な老い方」のほうが内容と合っています)

 

この先生、若い頃は学生に対して厳しかったんだろうなと感じさせるエピソードが時々出てきて、話が単調にならないようになっています。

 

医者いらずの老い方 [ 石川恭三 ]