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Eテレのハングル講座を、かなり久しぶりに見ました(昔見ていたのは小倉紀蔵先生が担当されていたころです)。パフィーの大貫亜美さんや、ベックさんが出演中。派手な演出は少なく、昔ながらの語学番組と言う雰囲気です。
今回のハングル講座で注目したいのは、キーフレーズの抑揚を解説していることです。抑揚、アクセント、イントネーション、あるいは声調と言ったものは、非常に重視される言語と、それほどでもない言語があると思います。
中国語では非常に重要(声調言語)
日本語や英語では重要
一方、ハングル(韓国語)では、一般的に抑揚は重視されません。
しかし全く無意味かと言うと、そうでもありません。
今回、番組では激音と濃音を解説していました。(合成母音字も)
韓国語では激音と濃音が、ちゃんと聞き取れて、発音できれば、抑揚を学習する必要性は、あまりないと思います。しかし多くの日本人には、激音と濃音の発音は難しいものです。3種類ある「タ」、3種類ある「パ」などの発音を区別するためには、かなりの練習量が必要です。私のような40代の人間が中学、高校で英語を学んだ頃は、発音が不正確でも、それほど気にしませんでした。しかし会話を目的に外国語を学習する場合、話が通じないとストレスを感じやすくなります。
前置きが長くなりましたが、「話が通じない」状況を減らす方法のひとつが、抑揚を意識することです。くわしくは長渡陽一さんの本に書いてありますが、抑揚を意識すると、話す時も聞く時も、韓国語が通じやすくなります。
韓国語を実際に話したい人には、抑揚もセットで覚えておくのがお勧めです。
ちなみに、本の著者、長渡陽一氏は日本では数少ないアラビア語の専門家(研究者)ですが、韓国語も堪能です。