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単行本、文庫本、電子版、図解版、漫画版が発売されています。
経営学の中でも、経営組織論、経営戦略論、技術経営論について、駆け足で一通りチェックする本。合計80テーマ。見開き2ページで1テーマ。偶数ページに解説、奇数ページは表やグラフといった構成。ゆっくり読んでも10時間あれば読み終わりそうです。基本事項を、くわしく解説すると言うよりは、カタログ的な内容の入門書。それに著者の考えや体験談、学説に対する評価を付け加えたもの。
経営組織論と経営戦略論は文系的なテーマなのに対して、技術経営論は経営工学とも呼ばれるような理系的、工学的な分野。この本ではマーケティング論は、経営戦略論の中に含まれています。一方、会計学や金融関連の話は、狭い意味での経営学には含まれないようです。
全体的な印象としては、経営学は儲かっている会社の後追いをする側面が強い学問と言うこと。明らかに間違った学説に対しては、「科学的に」否定することは可能。しかし、色々な理論や学説が、どの範囲で当てはまるかは、反例が見つかるまでは、よく分からない。
とはいえ、「良い会社」「儲かる会社」について考える時には、経営学は、それなりに役立つ学問とは言えそうです。
最後にネット書店のレビューについて。
個人的な感想ですが、AMAZONのレビューより楽天ブックスの電子書籍のレビューの方が実態を反映していると思います。AMAZONでは未だに高評価が不自然に多い書籍が散見されて残念です。