1月2日(日)放送の「義母と娘のブルース 2022年謹賀新年スペシャル(TBS)」を見ていると、義母・亜希子(綾瀬はるか)のセリフに気になる表現が。
義母・亜希子(綾瀬はるか)
(ハゲタカファンドは)ウィンウィンなどと耳ざわりのいいことを言ったところで、実際のところ(相手のことは)何一つ考えていません。
調子の良いとか都合の良い、心地よいと言う意味で「耳ざわりのいい」を使っているのに違和感があったので、少し調べてみました。
(今日は1月3日なので、図書館がまだ空いてないので、ネット検索で分かる情報が中心です)
ヤフーリアルタイム検索で「耳障り」「耳ざわり」「耳触り」を検索してみましたが、誤用と指摘する呟きはあるものの少数に留まっています。
広辞苑(手元にある第7版、一つの前の版)では、耳ざわりは耳障りと書き、「聞いていていやな感じがすること」「耳ざわりがよいは誤用」とされています。
20年以上前のNHKの見解でも、「耳ざわりのいい音」は誤用としています。
一方、デジタル大辞泉では「耳障り」の他に、「耳触り(みみざわり)」という項目を設けて、「耳触りのよい音楽」という例文ものせています。(耳触りという漢字表記は、あまり一般的ではないと思いますが)
「耳ざわりの良い」という表現には違和感がなくなりつつあるようです。
現状では、クイズ番組や入学試験では出題しにくい問題かもしれません。
まとめ
障害の障には、障り(さわり)という訓読みがある。
差障り(さしさわり)
目ざわりは、目障り
耳ざわりは、グレーゾーン
(伝統的には、耳障り)
舌ざわりは、舌触り
手ざわりは、手触り
肌ざわりは、肌触り