ブログを比較的長く続けていると嬉しいのが、かなり前に書いた記事にアクセスがあった時。次の記事は、今まで、ほとんどアクセスがなかったのですが、1年半たって何故かランクインしていました。(10位以下ですが)
sukinakoto-happy.hatenablog.jp
皆さんは、いただきます論争を覚えていますか?
皆が特に出典を示さずに感覚的に議論しているうちは平和ですが、誰かが何か権威ある資料を持ち出すと厄介なことになりそうです。上の記事は、もしも生徒(学生)側だけが知っていて、先生が知らないと、議論が迷走しそうな、ある意味「厄介な内容」です。
この記事は、たまたま見ていた放送大学の講義を紹介したものです。
放送大学 授業科目案内 日本語とコミュニケーション('15)
担当は滝浦真人教授
(もう一人の主任講師、大橋理枝准教授は、引用部分では聞き手のような役割で出演)
以下は、現時点での個人的な感想です。
現在あいさつとして使っている「いただきます」は「食べる」の単なる謙譲語であって、俗に言われるような「命をいただく」という意味ではないということを言語学者らしく冷静に講義しています。学校の給食で「いただきます」を言うのも、学校では、いっせいに、食事を取るからであって、本来は「命への感謝」とは関係なかったはずです。本当は柳田國男のように、「食べる」を「いただく」ということへの違和感こそ大切にするべきなのかもしれません。
(私は、こういう風に解釈したんですが、受け取り方は、人それぞれだと思います。放送では、歴史的な事実を淡淡と講義しています)大学教授になるような人と、中学や高校の先生になる人は違うんだなと、個人的には感じます。
出所が放送大学の講義で、一般には、それほど知られていないという点もアクセスの理由かもしれません。