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化学反応はなぜおこるか (ブルーバックス)

 

 


講談社ブルーバックスシリーズの超ロングセラー。(初版は1993年)
プロパンガスや木炭、黒鉛の燃焼、ガス爆発、鉄の酸化(包丁、使い捨てカイロ、溶鉱炉)、生物の呼吸と光合成、腐敗と言った化学反応を、易しい言葉で丁寧に解説しています。登場する元素は、酸素、炭素、水素が中心。化学の本にありがちな、馴染みのない物質が次々と出てくるということはありません。(窒素や鉄、マグネシウムやカルシウム、ナトリウムなども出てきます)

 

レベル的には、中学理科の化学と高校化学の中間ぐらい。中学レベルの内容を復習しつつ、高校化学を予習するような内容です。(高校レベルのエントロピー、触媒、生化学の話も出てきます。こうした内容を扱う後半部分は少し難しめの内容)

 

この本の段階では、大部分の化学反応は、分子を構成する原子がバラバラになって、組み換えが起こり、新しい分子が作られる現象と考えておけば良さそうです。(電子の移動も所々に出てきます)

 

40代には懐かしいプリントごっこや白金カイロの話も。

 

この本には内容が古かったり不正確な部分もあるようです。しかし中学の理科以上、高校の化学未満の本は少ないので、今でも貴重な内容だと思います。

 

化学反応はなぜおこるか 授業ではわからなかった化学の基礎【電子書籍】[ 上野景平 ]