好きなことを知っている人は、しあわせ

好きなことを知れば幸せになれる。好きなことが分からないと幸せになるのは難しい    

映画 青の帰り道

今回は、前回「出演者当てクイズ」にした映画の感想です。

 

群馬県の高校の同級生だった7人。アイドルを目指して上京するカナ/真野恵里菜
カナのマネージャーとして一緒に上京するキリ/清水くるみ。高校時代から不良で、ヤンキーのまま不良社会人になってしまったリョウ/横浜流星。この3人を軸に、群馬に残り結婚して子育てにはげむ二人、医学部受験に失敗して苦悩する医者の息子、上京して普通にサラリーマンになる人、この7人の10年間を描く群像劇。

夢や理想が破れ挫折する姿、自殺してしまう人、死のうとしても未遂で終わり生き残る人、青春の痛さを、積極的に描いています。そして挫折したときに、絆というよりも「ゆるいつながり」のような人間関係が救いになるかもしれないということも。

 

真野恵里菜が演じる部分は、アイドルとして一瞬だけ注目されて表舞台から消えていった多数のアイドルたちへの鎮魂歌のようです。AKBの全盛期、ハロプロ冬の時代に活動してきた真野恵里菜がアイドルを続けることのつらさ、アイドルをやめることのつらさを熱演しています。この映画で描かれている芸能界は、映画の原案者で元モノマネタレントの「おかもとまり岡本麻里、出演はしていません)」や、10代のころはグラビアもやっていた秋月三佳マリコ役で出演)とも少し重なります。

 

横浜流星は、煙草をすって、窃盗事件を起こし、振り込め詐欺に加担、暴行事件も起こす不良役を全力で熱演しています。一方で友達思いの部分も違和感なく演じています。これからの作品では、もう見られないかもしれない役柄です。

 

活気があるけれども怖い部分もある大都市東京、一方、少し、くたびれた感じのする群馬県の都市。両者を変に美化してない点も、個人的には気に入りました。

 

aono-kaerimichi.com

 

アップリンク渋谷他で上映中

青の帰り道 劇場情報