好きなことを知っている人は、しあわせ

好きなことを知れば幸せになれる。好きなことが分からないと幸せになるのは難しい    

「建築学」の教科書 安藤忠雄他

 

オムニバス形式の講義のようなタイプの建築学入門。建築学に興味を持つ高校生などを主な読者として想定しています。14人の専門家(建築家、建築史家など)による分担執筆。

 

建築に興味を持つ人が、ものづくりとかテクノロジーとかを学ぶ前に、触れて欲しいことがら(建物、歴史、環境など)を中心に扱っています。

 

安藤忠雄など3人は、建築家としての自身の歩み、半生について。

 

古代ギリシアパルテノン神殿、パリのエッフェル塔安藤忠雄も大きな影響を受けたコルビュジエ。明治時代のお雇い建築家(お雇い外国人)など、建築の歴史に関するテーマが多数。また森や町並みといった環境に関するテーマも。(災害と建物に関する章、シックハウスがテーマの章も)

 

また出雲大社の建築に関する歴史認識を疑ったり、原爆ドームが特別な遺跡として特権化される経緯を考えたりと、普通とは「視線をずらす」ような内容も。

 

色々なテーマがあって退屈せず、予備知識ゼロでも楽しく読めました。

 

2003年出版のロングセラー。

 

「建築学」の教科書 [ 安藤忠雄 他 ]