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タイトル当てという斬新な企画のミステリー。好き嫌いが分かれる内容ですが、単行本の表紙イラスト(すぐ上の画像)を見て、面白そうと思う人なら小説も楽しめそう。このイラストを下品で不愉快と思う人は、この小説も不愉快かもしれません。ちなみに文庫版も出ていますが、表紙は白地に文字だけなので、中身を読んで見ると「期待してた内容と違う」と思う人もいそうです。
単行本の表紙に描かれているのは登場人物の一人、上木らいち(18)。(次回作の主人公?)今作では、今作の主人公や殺人事件の犯人、犠牲者(になる人)と、ある理由から離島に出かけます。そこで殺人事件がおこり・・・
シモネタが含まれ、登場人物には道徳心に欠ける言動もあります。ストーリーが冗長な気もします。しかし、トリックに驚いたのは事実。
ここまで読んで興味を持った人は、実際に手にとって見るのも、他の人のレビューを読んで見るのもいいでしょう。
ちなみに単行本では2代目だった、おがさわら丸は文庫本では3代目になっているようです。文庫版では冗長な部分を整理して新しいエピソードが加わっているとのこと(全部は読んでいませんが、文庫版後書きみたいなのに書いてありました)。小説としては文庫版のほうが完成度が高いのかもしれません。
〇〇〇〇〇〇〇〇殺人事件 (講談社ノベルス) [ 早坂吝 ]
まるまるまるまるまるまるまるまる殺人事件 はやさかやぶさか