誰からも好かれる NHKの話し方(NHK関連の本)
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誰からも好かれる NHKの話し方 [ 一般財団法人NHK放送研修センター・日本語センター ]
前回紹介した、ことばおじさん梅津アナウンサーの本が正しい日本語について学ぶ本なのに対して、こちらはコミュニケーションのコツを説明するタイプの本です。
どちらかと言うと日本語そのものより人間関係、テレビ局の職種で言うとアナウンサーよりも報道記者に関わりの深い内容が多くなっています。
各章は全部「NHKのアナウンサーは」または「NHKのアナウンサーの」で始まっていますが、初対面の人にインタビューするコツのように、記者の仕事としても大切な内容を詳しく説明しています。
この本をつらぬいているのは「人に対する温かい好奇心を持つ」と言うこと。
(山田敦子アナウンサーがアナウンサー採用面接の時に見ていたポイントとのこと)
まずは温かい好奇心を基本にして、観察力、雑談力、聞く力を磨くこと。その上で、話の要点をまとめたり、聞き取りやすい話し方をするといった表現力が生きてくるという立場で書かれています。
個人的な感想ですが、この本の内容はアナウンサーになりたいという人よりも、
人間関係を改善したい人向きではないかと思います。
職場や学校で皆が目先の成果ばかり追い求め人間関係がギクシャクしている時。
忙しくて自分を見失っているメンバーがいる時。そんな時に、温かい好奇心を持って人の話を聞く余裕のある人がいると、集団の風通しがとても良くなり関係者が活き活きしてきます。
出来る人、出来ない人がいると思いますが、出来る人にとっては「誰からも好かれる 人との接し方」の具体的な内容が書かれています。
誰からも好かれる NHKの話し方 [ 一般財団法人NHK放送研修センター・日本語センター ]