梅津正樹 知らずに使っている実は非常識な日本語
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元NHK、ことばおじさん梅津正樹アナウンサーが、間違いやすい日本語について解説したもの。
数日前にブログに書いた「NHK 気になることば」が、日本語についてじっくり考えてみる本なのに対して、こちらは、就職活動や職業上の必要に迫られて、正しい日本語を使うことが特に必要な人向き。一つ、一つの例文を、○、△、×で評価していますが、入社試験などを意識してか、少し厳しく×を付けていると思います。
若い読者を想定してか、理屈っぽく考えると間違いのような気がするものの実際には正しい表現が少なくないことを、いくつかの例文で示しています。
例
「部長、ごめんさない」は命令形だから失礼と考えるのではなく問題ない表現
その場の状況や人間関係に応じて正しい日本語を選ぶこと。目上の人に使っても良い表現か、どうかにも注意を促しています。
例
「ってゆーか」なんて表現はダメ。(絶対に使うなと言う意味ではなくて、職場では不可と言う意味)
個人的に特に難しいと感じたのは最後の章、漢字の変換に関する部分。発音が同じだと、間違いでも意味が通じるので、勘違いしていないかチェックしておいたほうが良さそうです。
2、3時間で読める分量なので、就職活動を控えた大学3年生が通学の電車の中で読むのに良さそうです。