好きなことを知っている人は、しあわせ

好きなことを知れば幸せになれる。好きなことが分からないと幸せになるのは難しい    

ソレ!へんてこな日本語です。 まんがで学ぶ日本語の誤用


 

 

天地無用、君子豹変、小春日和など、間違いやすい日本語を集めて正しい使い方を解説した本。就職活動の前に眺めておくと役立ちそうな内容です。

 

文字だけのページ、簡単なイラストだけのページもあって、まんがで学ぶと言うサブタイトルが妥当なのかは微妙。(一応、女性新入社員が日本語の間違いを連発するという設定のまんがが、収録されています)

 

しかし内容に関しては、語源や複数の辞書、文化庁の調査などをふまえて、しっかりとした解説になっています。

 

汚名挽回は間違っていない?」と言う項目を作って、間違いではないと言う立場の辞書もあることを紹介しています。また言葉(日本語)の変化の途中と思われ、現状では○でも×でもない△を付けるのが妥当としている解釈(単語の意味)や表現も少なくありません。(確信犯、破天荒、姑息、失笑などの新しい意味には△がついています)

 

謙譲語に関しても「自分を下にするイメージ」だけでなく、「自分の行為が向かう先の人や話す相手に対して敬意を表すために使います」と言う現状に即した説明も書かれています。一般には馴染みの薄い美化語と言う用語も。

 

分かり易い説明ながら、しっかりした内容と言う印象を受ける1冊。

 

個人的には「流れに棹さす(さおさす)」を、夏目漱石の「漱石」の由来「石に漱ぎ(くちすすぎ)流れに枕する」と、ごっちゃになって反対の意味だと思ってました。(流れに乗って)順調に進むが、正しい意味でした。

 

一般書籍では比較的珍しいPARCO出版(パルコエンタテインメント事業部)発行。

 

ソレ!へんてこな日本語です。 まんがで学ぶ日本語の誤用 [ 冨士本昌恵 ]