アトピー性皮膚炎 (シリーズ専門医に聞く「新しい治療とクスリ」) 単行本 – 2016/4
江藤 隆史 (著), 尾形 道夫
単行本: 172ページ
出版社: 論創社 (2016/04)
一言で言うとアトピー性皮膚炎のガイドラインを断定口調に書き換えた本です。
アトピーのガイドラインは2種類あるようですが、色々な治療法の推奨度とエビデンスレベルが書かれています。これでは分かりにくいので、全て断言口調で書いてしまえという発想です。(これが皮膚科医の意向なのか、取材者の意向、あるいはエビデンスに関する理解不足によるものなのかは、この本を読んでも分かりません)
科学的なデータを出しても納得しない人のために、ニュースステーションや女性セブン、アトピーの女王(雨宮処凛)から問題のある治療を紹介して、標準治療が優れていることを納得させようとしています。
標準的な治療で良くなる人は普通に治療して良くなるわけで、わざわざこういう本を読まないのではないかと思います。問題なのは、普通の治療を受けてるのに良くならないと思っている人。そういう人に、ステロイドが弱すぎ、量が少なすぎと納得させる説明になってるかと言うと、かなり疑問です。
そもそもの話として、余程酷い治療を受けたのでなければ、医師が標準治療に従ってるかどうかで医師を評価すると言うのは本末転倒のような気がします。
今回は悪口ばかりになってしまったので商品リンクはなしで。
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