好きなことを知っている人は、しあわせ

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好きになる免疫学 [ 萩原清文 ]


 

電子書籍版あり


15年以上前の出版ですが、最近でも紀伊国屋書店で平積みにされていたロングセラー。免疫学は難しいと感じている人たちに重宝されているようです。

 

免疫学は細胞同士が戦ったり協力したりと、高校までの生物では、あまり学習しない細胞の間のコミュニケーションに関する内容が多く、難しそうなイメージがあります。

しかし、この本では著者(荻原清文)本人の漫画で、細胞同士の戦いや協力が、コミカルかつ分かりやすく書かれています。(学習漫画には、漫画の部分はプロの漫画家が担当するものが多いのですが、やはり本当に理解している人の描く漫画は分かり易いような気がします。特に普通の説明だと難しいサイトカインの働きが、漫画で見ると納得できました。)

 

出版時期の影響なのか、T細胞とB細胞の話が中心。

 

利根川進博士がノーベル賞を受賞した研究も、設計図(遺伝子)の切り貼りとして
分かりやすく説明しています。

 

後半の第2部では、アレルギー、リウマチ、がん、エイズを扱っていますが、
この本の出版以後に明らかになったことも多そうです。

アトピー性皮膚炎のことは全く言及していませんが、これは、ある意味正解だったのかもしれません。(原因が良く分かってないので)

 

イラスト(漫画)が多いので二日ぐらいあれば読めそうです。

 

監修者である多田富雄の前書き(推薦文)付き

 

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好きになる免疫学 [ 萩原清文 ]