好きなことを知っている人は、しあわせ

好きなことを知れば幸せになれる。好きなことが分からないと幸せになるのは難しい    

あなたの隣の発達障害 本田秀夫


 

 

興味本位で書かれたものではなく、真面目な内容の本。
明らかに発達障害というタイプの人よりも、最初は普通の人だと思って接していたら、発達障害の特性があって、戸惑うような状況を想定して書かれています。
自分も発達障害かもと悩む人にも役立つことを目指して書かれています。

 

発達障害を、ASD自閉症スペクトラム症)の特性を持つ人と、ADHD(注意欠如、多動症)の特性を持つ人に、大きく分けて、それぞれの特徴を理解していきます。

ADHDの特性は、「そそっかしくて困ること」、ASDの特性は「融通が利かなくて困ること」とあり、そうした特性を持った人が、家族(特に配偶者)や職場にいた場合に、平和にうまくやっていく方法を考えていきます。

 

また残念ながら望ましい育ち方、望ましい環境に恵まれず、「うつ」などの二次障害を起こしてしまうケースについても説明されています。

 

つい安易に「長所を伸ばして、短所を克服しよう」と言ってしまいがちです。しかし長所を伸ばそうとして、元々アンバランスだった能力がさらに極端になってしまったり、本当に苦手なことを克服しようと無理を重ねてしまったりと、実際には色々と難しい問題が潜んでいることも指摘しています。

 

異文化と接するように、発達障害の特性のある人も、それ以外の人も、職場や家庭で上手くやっていくための「発達障害入門」

 

あなたの隣の発達障害【電子書籍】[ 本田秀夫 ]