好きなことを知っている人は、しあわせ

好きなことを知れば幸せになれる。好きなことが分からないと幸せになるのは難しい    

私は発達障害のある心療内科医  星野仁彦


 

 

ブログ作成時、品切れ。電子版も出ていないので、読みたい方は中古か図書館で。
同じ著者の本は、多数出版されています。

 

タイトル通り発達障害のある心療内科医(精神科医)である著者が、自身の半生と、生活上の工夫について書いています。著者自身、発達障害を専門とする精神科医ですが、一般論よりも、著者自身の経験に基づく内容が中心です。

 

 そのため、知能も高く得意な分野は得意な人、大変だけれども仕事や学校はこなしていると言ったタイプの人には参考になりそうです。一応普通に社会生活を送っているけれど、部屋を片付けられなかったり、簡単には自立できそうにない人にも参考になりそう。一方、勉強はあまり得意ではない人、職業に結びつくような特技は見つからない人にとっては、自分とは違うタイプの人の話と感じるかもしれません。

 

発達障害全般というよりも、学校の成績はいいのに友人関係などの人間関係や日常生活が上手くいかない人。得意なことや夢中になれることはあるけれども、それ以外ではトラブルばかりの人向けの内容。夢中になれることでも、テレビゲームは依存症みたいになるので(少数の例外を除き)有害という立場なので、この本が、ぴったり当てはまる人は実際には少数派になりそうです。

 

個人的には非常に面白く興味深い内容だったのですが、興味本位で読む人には誤解を与えかねない危うさも感じました。