好きなことを知っている人は、しあわせ

好きなことを知れば幸せになれる。好きなことが分からないと幸せになるのは難しい    

東大理系男子のラブコメディ(ラブ・ケミストリー)

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ラブ・ケミストリー (宝島社文庫) [ 喜多喜久 ]
価格:616円(税込、送料無料) (2019/7/28時点)


 

 

東大OBが書いた東大理系男子が主人公のラブコメディ。(2011年に単行本が刊行)
主人公は東大農学部の大学院で化学実験にあけくれる化学の天才、大学院生の藤村桂一郎。そんな主人公が恋に落ちて、極度のスランプに。そこに妖精のような死神(?)が救いの手を差し伸べるというファンタジーブコメディ。

 

ミステリー小説を紹介する「はなてブログ」で紹介されていたものです。

 

www.rko-book.com

 


『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞作ですが、ミステリー要素は希薄。
謎を解くというよりも、ストーリーが展開するにしたがって、秘密が明らかになっていく物語。

 

謎解きよりも、人生における選択が大きなテーマ。科学者を目指すのか、企業に就職するのか、恋愛は? さらに人にはなかなか理解されない自分だけの願い・・・
高校生が、大学生活に思いを馳せながら読むのに良さそうです。東京大学本郷キャンパスと、その周囲の上野などの情景も詳しく描写されています。

 

農学部が舞台というと、漫画の「もやしもん」が有名ですが、「もやしもん」と違って農学部らしいシーンは、ほとんで出てきません。著者は東大薬学部の出身とのことで、化学系の研究室に共通する特徴が描かれているようです。

 

普通の分類ならミステリーではなくてラブコメディ。

(日常系ファンタジーミステリーというジャンルを強引に作るなら別ですが)
しかし、無駄のない登場人物、きちんと回収される伏線、叙述トリックのような「ダイアローグ」と推理小説のような構成も。文庫本の解説を読んでいて、1か所最後まで勘違いしていたことに驚きました。(文系の人なら、かなりの割合で騙されそう)

 


文系人間でも分かる著者の教養
主人公がデートのために後輩の女子学生と一緒に服を買いに行ったチェーン店。
フフクロ For the freedom of clothing

(元ネタは、ユニクロの「Unique Clothing Warehouse」)

有名大学に通う理系学生は英語も得意。(特に実用的な内容に関しては)

 


最後に、とびきり易しい参考図書を

sukinakoto-happy.hatenablog.jp