フジテレビの深夜番組コマ大数学科やクイズ番組に出演、東大卒の薬学博士、木村美紀。彼女が東大文系の妹と共著で出版した勉強術の本。(2011年の出版)
姉の木村美紀は研究者志望で勉強が好き。基本的にリケジョ(理系女子)だけど文系科目にも興味を持つ。数学では、定理の意味をちゃんと納得しないと満足できない。勉強法を自分なりに工夫していくのが好きなタイプ。一方、妹の木村衣里(えり)は文系で、どちらかと言うと勢いで入試を乗り切るタイプ。最後の章に登場する母親は教育ママという感じではなくて、姉妹の性格の違いを尊重できる親。
お姉さんは電車の中で自分の手にメモを書いたり、寝落ちしそうなときに、わざと無理な姿勢で寝て、すぐ起きて勉強したりと、常識、固定観念に囚われないタイプ。しかし妹の大学受験には色々とアドバイスする面倒見の良い部分も。
入学試験の問題は同じでも、自分に合っている勉強法は人それぞれ。大学に合格するだけなら、自分で、あれこれ考えるよりも、幼児英才教育から進学校に進み、既に存在しているレールの上を進んでいくのが一番有利かもしれません。しかし中学、高校の頃から、自分に合った方法を工夫していくほうが、大学入学後の「伸びしろ」があるような気もします。木村姉妹は2人とも浪人しているとのことですが、こういう性格の人なら浪人もプラスになりそうと思います。