好きなことを知っている人は、しあわせ

好きなことを知れば幸せになれる。好きなことが分からないと幸せになるのは難しい    

東大卒夫婦が教える受験術


 

「偏差値29→東大薬学部」「開成→東大医学部」の夫婦が教える受かる技術【電子書籍】[ 杉山 奈津子 ]

 

前回ブログに書いた森田敏宏「東大理Ⅲにも受かる7つの法則」が読み終わって返却しに行った図書館に置かれていたので、この本を借りて来ました。最初は東大卒夫婦で受験本って新しいと素直に感心していましたが、中身を読んで見ると実質的な著者は妻の杉山奈津子で夫の「タケ氏」は取材協力者でした。

 

しかし


「偏差値29→東大薬学部」「開成→東大医学部」の夫婦が教える受かる技術

 

と言う長いタイトルには偽りなし。タイトルに惹かれた人の期待を裏切らない、このまんまの内容です。

 

著者の杉山奈津子は既に数冊の著書があり、文章も読みやすく、受験本に期待される内容も熟知している様子。ただ、「文系科目はマンガ役にが立つ」と書いておけばページは埋まるみたいな、悪い意味での慣れも少し感じましたが。

 

入試問題の特徴を把握して、選択と集中メリハリをつけて対策を行っていくこと。この点では開成高校で成績優秀だった「タケ氏」も、偏差値29からスタートした杉山奈津子も同じ。特に高い集中力で質の高い勉強を行うのが大切。
二人の違いは、通っていた高校と準備期間の違い。

 

大学入試で必要な思考力とは、基本事項を組み合わせる力。公式を自分で証明するような非常に基礎的なことを考える力とは別物。この辺りの割り切りは、特に成績が良くて理系科目が好きな人が、確実に合格するためには大切なことかもしれません。これ以外にも入試では必要ないことの見極めが、1点を争う大学入試では大切。

 

大学の入試問題は、何十年経っても、それほど変わらないのに、高校生を取り巻く環境は、どんどん変化しているなと、こういう本からも伝わってきます。今ではテレビゲームやマンガの好きな東大生は珍しくないとのこと。その一方で、受験生の大敵はメールとLINE。親子関係に関する内容も結構書かれてるので、親御さんにも参考になりそうです。親が、この本を読んでも子どもが東大に受かるとは限りませんが、無駄な親子喧嘩をさけるヒントにはなりそうです。(親は勉強させること自体を目標にするのではなく、子どもに自信を付けさせるのが大切など)

 

あら捜しを始めると、いくつか気になる点もありますが、全体的には面白くて役に立つ受験本だと思います。

 

「偏差値29→東大薬学部」「開成→東大医学部」の夫婦が教える受かる技術【電子書籍】[ 杉山 奈津子 ]