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好きなことを知れば幸せになれる。好きなことが分からないと幸せになるのは難しい    

火災と消防の科学  齋藤勝裕


 

火災と消防の科学 (SUPERサイエンス) [ 齋藤勝裕 ]

 

この本の著者(齋藤勝裕)は、最近ではサイエンスライターのように多数の本を執筆しています。図書館で理系分野の本棚を眺めていると、この人の本が、どんどん増えています。元々の専攻は化学で、化学の教科書も多数執筆しています。

 

今回のテーマは火災。最も古くから化学が扱ってきたテーマが燃焼なので、火災は化学と関係の深いテーマです。

 

「可燃物の存在」「酸素」「温度」が火災の3要素。これらの要素を取り除くのが消火の原理。一般的な火災では水をかけることで、酸素を遮断して温度を冷やすことができます。しかしマグネシウムのように水に含まれている酸素を使って燃焼できる(爆発を起こす)物質も存在。

 

 

古今東西、様々な火災の事例も紹介されています。


町を焼き尽くした歴史に残る大火(ローマ、モスクワ、ロンドン、江戸、京都など)

 

大型船や飛行船、森林、鉱山、油田などの大規模な火災。

 

日本国内で起きた放火事件、火の不始末が重大な結果をもたらした火災など。

 

やや誤植が目立ち、本格的な内容を期待する人には物足りないかもしれません。
しかしビジネス書のように短時間で読んでしまうのなら、悪くない内容だと思います。

火災と消防の科学 (SUPERサイエンス) [ 齋藤勝裕 ]