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ネプリーグ漢字問題 11月12日2018年


今回は政治家VSコメンテーター

 

政治家チームへの問題

1東京福生 フッサ
2沖縄宜野湾 ギノワン
3島根宍道湖 シンジコ

 

4ニンキ満了 任期
5社会フクシ 福祉
6格差をゼセイする 是正
7選挙のフドウ票 浮動

 

ボーナス問題

 

タンスの数え方

×1けん 〇1さお

 

「すべからく」の意味

×みんな 〇ぜひとも
(「なすべきこと」を示す)

 

8ネゾウが悪い 寝相
9〆(しめ)のゾウスイ 雑炊
10 テヌグい 手拭い
11カッポウギ 割烹着 (割烹=食物の調理)
12フスマ 襖

 

コメンテーターチームへの出題


1東京御徒町 おかちまち、山手線の駅名
2京都太秦 うずまさ
3埼玉長瀞 ながとろ

 

4生チュウケイ 中継
5相手をロンパする 論破
ゴラク番組 娯楽

 

ボーナスチャンス
今年ノーベル賞を受賞した
ホンジョ佑博士 本庶(本庶 佑 ほんじょ たすく)

 

7ソダイゴミ 粗大
8地下タビ 足袋(じかたび)
9カバン 鞄 「巳」を「己」しても正解扱い(漢字検定
10ツマヨウジ 爪楊枝
(ここで全滅)


林先生の解説
楊枝は柳(楊柳)で作られていた。

王様のくすり図鑑 (木村美紀 )


 

 

キャラクター図鑑の薬版。カラーイラスト満載で小学生から読める薬の本。
薬の話は本当に苦手と言う人のために、まずは色々な薬に親しんでもらうのが目的。

 

著者の木村美紀は東大姉妹としても有名な薬学博士。(コマネチ大学や東大王にも出演、アミューズ所属)

 

前半は絵本のような内容で、脳や心臓、肺、胃などの全身を回りながら、代表的な薬を紹介しています。マンガのふきだしで、薬の特徴を一言で表しています。

 

くすりの基礎知識では、数ページだけ真面目にお勉強。(薬の開発や副作用など)

 

後半は「くすりのキャラクターファイル」
前半部分で登場した薬を、もう少し詳しく見て行きます。
バファリンボルタレンロキソニンイソジンパブロンコーラックビオフェルミンボラギノールとCMでも有名な市販薬も。その一方で劇薬や毒薬に指定されている処方薬も。薬の名前(商品名)の由来など、雑学的な内容も、ちょこちょこと盛り込まれています。

 

薬(薬学、薬理学)に関して、とにかく易しい本、読みやすい本を求めている人向き。

 

 

王様のくすり図鑑 [ 木村美紀 ]

微生物イラストキャラ図鑑


 

微生物を擬人化したイラストキャラで紹介するイラストキャラ図鑑。(キャラクター図鑑)

 

表紙に大きく描かれている注射器を持ったキャラはアオカビ(注射器をもってるのは、抗生物質ペニシリンの材料を合成するから)

 

他社のキャラクター図鑑シリーズや前回ブログに書いた「ずかん細菌」と比べても、さらに低学年向きに作られています。小学生が読んでも無理なく理解できそうです。微生物学の入門の入門。

 

この本では微生物を、真菌、原生動物、細菌、ウイルスに分類しています。

 

真菌はカビの仲間。アオカビ、クロカビ、パンやビールを作るときに活躍する酵母
しょうゆや味噌を作るニホンコウジカビ、水虫の原因「白癬菌」など

 

原生生物は、比較的大きく虫っぽい。(けれど単細胞生物)ゾウリムシ、ミドリムシマラリア原虫など。

 

細菌は小さい。人々の生活に役立つ乳酸菌や納豆菌、放線菌。一方、食中毒や虫歯、胃潰瘍を引き起こす細菌も。

 

ウイルスは、もっと小さい。生き物にも含めない。インフルエンザウイルスやノロウイルスなど。

 

微生物学に馴染みのない人にも、思いっきりハードルを下げて、微生物に親しんでもらうための1冊。

 

顕微鏡より見やすい・かわいい微生物イラストキャラ図鑑 [ 長沼毅 HARAHi ]

 

 

ずかん細菌 (小学生向けの細菌図鑑)


 

 

動物図鑑、植物図鑑、昆虫図鑑などと類似した形式の細菌図鑑。
オールカラー。ソフトカバー。

 

微生物の中でも、細菌(真正細菌)と古細菌に絞って紹介しています。

 

第1章は細菌の基本について簡単に紹介

 

第2章は「人の体でくらす細菌」
じつは少数派の大腸菌、ほんとは肌を守っているアクネ菌など。

 

第3章はくらしの中の細菌
ヨーグルトや納豆など発酵食品を作るときに活躍する細菌。
また洗濯や掃除の時に取り除かないと困ったことになる細菌も。

 

第4章は、熱い温泉や深海など、過酷な環境で生息する細菌、古細菌を紹介。人間や普通の動物にはない特別な能力を持った細菌が色々と登場します。この章は、古細菌が多くなっています。

 

第5章は病気の原因となる細菌。結核菌やピロリ菌など。病気のメカニズムについても学びます。

 

細菌と人間は基本的に共存しているし、色々と人間の役にもたっている、だけど時々やっかいなことを引き起こす。そんなメッセージが伝わってきます。

 

解説の文章は、小学生には、かなり難しいと思います。しかし生物が好きな子なら、しばらく経ってから読むと、理解できる部分が増えていると思います。「少しずつ分る部分が増えていく」タイプの本。

 

 

 

ずかん細菌 見ながら学習調べてなっとく [ ネイチャー&サイエンス ]

空は穴かんむり(クイズ小学5年生より賢いの?)

11月11日、日本テレビで放送された「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」 

アメリカなど各国で人気のクイズ番組「Are You Smarter than a 5th Grader?」の日本版。レギュラー番組の候補をテストするパイロット版(お試し番組)です。

 

以下、漢字関連の問題のみメモしておきます。

 

一人目の回答者 羽鳥慎一への問題から

 

店の部首は?
Aまだれ Bがんだれ Cみせがまえ

 

正解 Aまだれ
羽鳥コメント
「まだれ」は麻、「がんだれ」は雁から

(ちなみに、雁の部首はふるとり)


「十日」の正しいふりがなは?

Aとうか Bとおか

 

正解 B

 

二人目武田鉄矢への問題から

 

「やわらげる」の正しい送り仮名は?

A和るB 和げるC和らげるD和わらげる

 

正解C和らげる

 

 

3組目に小峠、滝沢カレンが挑戦するも漢字関連の問題はカット


見出しに使った「空と言う漢字の部首は?」という問題は、番組表の紹介文に載っていたのですが、放送ではカットされたようです。

 

空、究、突、窃、窓などは、うかんむりではなくて、あなかんむり

 

ついでに部首が「まだれ」ではない漢字も。
応は、こころ
唐は、くち
鹿は、しか
慶は、こころ
など
(まだれは、広、庁、序、床、底、度、庭、康など多数)

 

部首が「がんだれ」ではない漢字
反は、また
圧は、つち
灰は、ひ
暦は、にち
歴は、とめる
など
(がんだれは、厄、厚、厘、原など)

ジェンナーの贈り物(医学読み物)


 

ワクチン、予防接種の原型となる種痘(しゅとう)を開発したエドワード・ジェンナー。かつては小学校の教科書にも載っていて、非常に有名な存在でした。しかし天然痘が撲滅されて40年余りが経ち、一般の人々からは忘れ去られつつあります。そんなジェンナーの足跡を振り返る医学読み物。初版は1996年。2016年発行の増補復刻版では「第二部 幕末日本の蘭方医たち-天然痘との戦い-」を追加。(対象は小学校高学年以上、大人なら2時間程度で読めそう)

 

戦前、小学校の修身(現在の道徳)の教科書に掲載されていたジェンナー。当時の教科書には自分の息子を実験台にしたと書かれていました。しかし現在では誤りとされているとのこと。また種痘(牛痘種痘 ぎゅうとうしゅとう)を最初に試したのも、ジェンナーではなく、ジェンナーの真の功績は科学的に検証した点にあるということ。しかし、検証方法には、現代的な観点からは医療倫理上の問題があること。また、天然痘と牛痘は別の病気であり別のウイルスが原因。交差免疫という仕組みを使っていると言った医学的(免疫学的)な内容も、小学生向けに説明するのは難しい面があります。それ以前の問題として、人の膿(うみ)を移植して病気を予防すること自体、清潔な環境で育っている現代の子ども達には、抵抗があるかもしれません。

 

そんなわけで、偉人伝としては必ずしも小学生向きではなくなってしまいました。しかし医学史としては非常に読みやすく興味深い内容でした。ジェンナー以前に、天然痘患者から取った膿、かさぶたを植えつける方法は行われていたこと。しかし天然痘ではなくて牛痘の患者から取った膿を使うことで副作用を軽減できたこと。まさに予防接種の原点と言って良さそうです。

 

復刻版で追加された第二部では、幕末の蘭方医(西洋医)が、種痘を日本に広めることで天然痘の予防に貢献したことが紹介されています。漢方医に変わって蘭方医(西洋医)が認められるきっかけになりました。

 

医学史関連の本は難解なものが多いのですが、この本は最後まで興味深く楽しく読めました。

 

小児を救った種痘学入門 ジェンナーの贈り物 [ 加藤 四郎 ]

レモンをお金にかえる法(絵本)


 

 


レモネードを販売するお店を作った女の子。
彼女が直面する試練を通して経済学を学ぶ絵本。

本編32ページ。英語版の出版は40年以上前。
翻訳は著名な経済学者の佐和隆光京都大学教授(出版当時)

 

第一作は“経済学入門”の巻。
お店の経営がテーマなので、分野的にはミクロ経済学経営学が中心。
日本で「レモネード屋さんを作った女の子」の絵本を作る場合、いかに美味しいレモネードを作るかとか、いかに売り込むか(接客やサービス)と言った内容が中心になるかもしれません。しかし、この本のテーマは、ものづくりやサービスではなくて、お店(会社)の経営です。

 

原料と資金を確保するのがスタート地点。
ここからが、この絵本の真骨頂。お店を本格的にやっていくには、人を雇う必要があります。雇われた人は給料に不満をもつかもしれません。賃上げを求めてストライキをしたり、お店をやめてライバル店を作ったりするかもしれません。
レモンをしぼる機械を買うべきなのか、選択も必要です。

 

お店(会社)を経営していくには、良いものをつくって、良いサービスを提供すること以外にも大切な要素があると納得できる物語になっています。
また経営者と社員では立場が異なるということも、レモネードの売店を通して学びます。

 

続編は(インフレ→不況→景気回復)というサブタイトルで、レモンの不作による不況から景気回復までを描いています。こちらはマクロ経済がテーマ。1973年のオイルショックをほうふつさせる内容です。その後に起こったバブル崩壊リーマンショックと比べると、かなり状況が異なります。そのため内容が古いという評価も出来そうです。

 

個人的には、第一作の“経済学入門”が、日本の子ども達には学ぶ機会の少ない「経営学入門」になっていて、今でも価値が高いと思います。

 

レモンをお金にかえる法 “経済学入門”の巻 (新装版)