好きなことを知っている人は、しあわせ

好きなことを知れば幸せになれる。好きなことが分からないと幸せになるのは難しい    

おしゃれ障害 岡村理栄子


 

 

化粧、ピアス、ハイヒール、コンタクトレンズ、さらには刺青まで、おしゃれにともなうリスクを、主に皮膚科医と眼科医の立場から解説した本。中学生のための皮膚科と眼科入門。

 

リスクを紹介するページでは、子ども向けのイラストではなくて医学書のようなリアルな写真(実際の患者の写真)が掲載されています(人によって合う、合わないが分かれそう)。グロテスクな写真を見せて脅かすよりも、何か異常があったら、すぐに病院に行かせればいいと考える家庭もありそうです。一方、医学部志望の中学生の場合、医学に対する関心を高めるきっかけになるかもしれません。ドラマに出てくるようなスーパードクターではなくて、普通の女性医師が支えている皮膚科や眼科のことを身近に感じられるかもしれません。

 

おしゃれに伴うトラブルを一通り見た後に、おしゃれには心をケアする役割もあること、また、おしゃれや美容の前に心のケアが必要な場合もあることを学びます。

 

全体的に、化粧や美容に関する考え方が、やや保守的という印象を受けます。現代の中学生や親世代よりも、祖父母世代に近い発想で書かれているのかもしれません。

 

ジュニア向け(中学生向け)の皮膚科の本は珍しいので図書館から借りてきました。医学的な内容としては、信頼できる本だと思います。しかし中学生が読む本としては、どうでしょうか。一般的な知識と違って、実際に直面するリスクを教えるのは簡単ではなさそうです。

 

おしゃれ障害 子どものうちに知っておきたい! 健康ハッピーシリーズ / 岡村理栄子 【本】