14歳からのマーケティング 中野明
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中学生向けの架空の特別授業で学ぶマーケティング入門。
マーケティングの基本概念を、近所のパン屋、中学生が通っている学習塾、AKB48、iPhoneなど中学生でもイメージしやすい商品、サービスを使って紹介しています。
またインターネットを活用したマーケティングのメリットと問題点。社会的責任マーケティングと言った新しいテーマも紹介しています。
この本は確かに分かり易いのですが、とにかく中学生にも馴染みのある商品、サービスを選ぶという方針のため、細かいことを気にし始めると、もやもやしたまま話が進んでしまうかもしれません。
例えばアイドル好きの中高生を網羅すると解説されているAKB48が、なぜ乃木坂46に逆転されたのか。そもそも何故乃木坂46をデビューさせたのかとか、そういうことを考え始めると、マーケティングの基本概念のことなど、頭に入ってこないかもしれません。iPhoneに関してもマーケティングの話をするのに都合よく物語が再構成されてるような気もします。
そんなわけで、好奇心旺盛な中学生向きと言うよりも、大人の事情と著者の意図を忖度できる人で、とにかく易しいマーケティングの入門書を求めている人向きの内容かもしれません。