好きなことを知っている人は、しあわせ

好きなことを知れば幸せになれる。好きなことが分からないと幸せになるのは難しい    

漫才でわかる中学数学 [ 田畑藤本 ]


 

漫才でわかる中学数学 [ 田畑藤本 ](川村康文 監修)

 

高学歴芸人コンビ、田畑藤本の漫才風の会話を中心に進行するユニークな中学数学入門。。東大工学部卒、藤本淳史(ふじもとあつし)が教師役で、立命館大学卒、田畑祐一(たばたゆういち)が生徒役と言う設定。

ちなみにNHK高校講座「ベーシックサイエンス」で田畑藤本と共演している川村康文教授は本編には登場しません。

 

普通なら、計算すれば分るで済ませてしまう所を、日本語で丁寧に説明しているのが特徴。算数、数学は苦手でも国語や英語は好きな人、得意な人向き。

 

第一章の正負の数では、「お前の財布に、-1万円(マイナス1万円)あずけといたし」みたいな例(説明、一応漫才のボケ)に少し混乱しましたが、その後の割合、速さ、文字式、方程式と言った内容は、すらすらと読めました。
(たまに、引っ掛け問題が出てくるのも印象に残りやすくする効果がありそう)

 

内容的には非常に基本的なことばかりですが、数学が苦手な人にとっては読んでみる価値のある本だと思います。

 

無理せず最後まで読めそうな「読む数学書」

 

漫才でわかる中学数学 [ 田畑藤本 ]

 

 

少しかしこくなれる元素の話  船登惟希


 

 

少しかしこくなれる元素の話 イラストですっきりナットク!! [ 船登惟希 ]

 電子書籍あり

 

化学が苦手と言うよりも、化学に全く馴染みないない人向きの学習マンガ。

1ページ1項目、一コマ漫画のような大きなイラストに4行程度の説明という構成。

 

水素は燃料電池、ヘリウムは風船に入れる気体、リチウムはリチウムイオン電池スマホのバッテリー)、炭素は黒鉛(鉛筆の芯)やダイアモンド、フッ素は歯磨き粉やフライパンのテフロン加工と言うように元素に関する知識を学んでいきます。

 

人間の身体など生物に関する項目では少しレベルアップ。
鉄は血液の中に含まれる酸素の運び屋、これは知ってる人も多いと思いますが、エビやカニの血が青いのは、鉄ではなく銅を含むからというマニアックな内容も。表紙に載っている「パーマはなぜ温泉の臭い?」の答えは予想外でした。

 

元素発見に関するエピソードも、新型のバーナー(ブンゼンバーナー)を開発したり、皆既日食を観察したり、錬金術師が、おしっこを煮詰めたりと色々。(ちなみに、その時発見されたのは尿素ではなくリン)

 

さらに人工的に合成された元素や原子力関連で話題になる元素、毒薬になる元素も。

ニホニウムは既に発見されていたものの正式に命名される前だったため、ウンウントリウムと言う仮の名前で紹介。

 

中学の理科を全く覚えてない人や理科が苦手な人でも30分から1時間程度で無理なく読めそうです。

 

少しかしこくなれる元素の話 イラストですっきりナットク!! [ 船登惟希 ]

大和言葉つかいかた図鑑 海野凪子, ニシワキタダシ

大和言葉つかいかた図鑑

発売日: 2016年01月14日頃
著者/編集: 海野凪子, ニシワキタダシ
出版社: 誠文堂新光社
発行形態: 単行本
ページ数: 197p
ISBNコード: 9784416715918

 

図書館から借りてきた本の中には、30分程度で読み終わってしまって、内容は悪くないけど書店で買うにはコストパフォーマンスが悪いと感じる本が時々あります。
残念ながら、この本は、コスパが悪い典型みたいな本になっています。

 

著者の海野凪子は、仲 里依紗主演でドラマ化されたベストセラー漫画「日本人の知らない日本語」の原作者、本業は日本語教師です。
しかしイラストは別の人です。

 

大和言葉(和語、漢字で書くと訓読みする言葉)を1ページに一つ解説していくのですが、普段使っている日本語と言うこともあり、読み始めると、あっという間に終わってしまいます。日本語教師の先生なので3代目の金田一先生(お爺さんのほう)の解説に似ていて、母語者話者(普通の日本人)にとっては、あっさりしすぎなのかもしれません。風呂は音読みだけど語源的には和語みたいな、この人やはりプロだなと思える部分もあるのですが。

 

漢字が得意な人は、目次だけ見て、漢字で書くとどうなるか予想してから本文を読むと良いかもしれません。「たかをくくる」は高を括る、かまけるは感けると
大和言葉の漢字表記は、日本人にとっても難しいと思います。

ウイルス・細菌の図鑑 技術評論社


 

ウイルス・細菌の図鑑 感染症がよくわかる重要微生物ガイド 最新図解 (知りたい!サイエンスiLLUSTRATED) [ 北里英郎 他 ]

電子版もあり

 

感染症の解説を重視したハンディ版「ウイルス・細菌の図鑑」
(医療系微生物学の入門書)

 

肺炎や「風邪とインフルエンザ」、ウイルス性肝炎と言うように感染症の種類別に微生物が分類されていて、それぞれの感染症についても簡略に説明されています。
口の中の細菌が血管の中に入って心内膜炎になったり、大腸菌が膀胱に入って膀胱炎になるなど、感染症の仕組みについても初心者向けに解説。

 

細菌の写真では、細菌から生えている毛(線毛や鞭毛)まで、はっきり見える3Dイメージ画像を多数収録。電子顕微鏡写真とグラム染色写真(光学顕微鏡写真)の両方を掲載している細菌も多くあります。

 

ウイルスの電子顕微鏡写真も多数掲載されていますが、自分にとっては正直、ぼんやりとした白黒写真にしか見えないものもあります。


3人の著者は北里大学医療衛生学部微生物学研究室所属。
第一回のノーベル賞を受賞できなかった北里柴三郎、2015年のノーベル賞を受賞した大村智教授の業績も簡潔に紹介されています。

 

蛇足ですが、北里柴三郎が設立したのは慶応大学医学部とのこと。Qさまみたいな
難しめのクイズに出るかもしれません。

 

ウイルス・細菌の図鑑 感染症がよくわかる重要微生物ガイド 最新図解 (知りたい!サイエンスiLLUSTRATED) [ 北里英郎 他 ]

 

格差社会にゆれる定時制高校  [ 手島純 ]


 

格差社会にゆれる定時制高校 教育の機会均等のゆくえ [ 手島純 ]

 

通信制高校のすべて」が予想外に面白かったので、同じ著者による定時制高校に関する本も読んでみました。(「通信制高校のすべて」は分担執筆ですが、こちらは単独での執筆)

 

10年ほど前の出版ですが、図書館の書庫(保存庫)に保管されていたので、受付の人に持って来てもらいました。

 

高校教師として定時制高校に赴任して、全日制、特にいわゆる進学校とは大きく異なる経験をした著者本人によるリポートです。

 

第1章では、定時制高校の教師になり、二年目から同じクラスを持ち上がりで4年間担任して生徒達が卒業するまでの出来事が中心(4年制の定時制高校)

 

担任の先生にとって特に気を使うのは障害や病気を抱えた生徒達。あるいは来日から日の浅い外国人の生徒など。一方素行の悪い生徒も少なくないものの、極端に素行の悪い人たちは学校自体に来なくなってしまうので、先生が最後まで面倒を見るという感じにはなりづらい。

 

定時制特有の問題としては昼間授業をやっている全日制高校の先生や生徒との間に起こる葛藤やトラブル。定時制の生徒が掃除をせずに帰ってしまうと定時制の先生が掃除することに。

 

第1章で教師としての体験を綴った後、第2章では卒業生や保護者へのインタビュー。全日制の学校を辞めて定時制に通った後、情報処理や看護の専門学校に通った人。東南アジア出身の生徒、知的障害のある生徒の卒業後の様子、今では少数派になってしまったものの皆無ではない年配の生徒(70代男性)のエピソードが紹介されています。

 

こうした体験談を綴った後、当時、10年ほど前の安倍政権(自民党が下野する前の最初の安倍政権)で進められていた教育改革を批判的に検証し、当時一部で行われていた定時制の教員に対するバッシングに反論しています。

 

この本の当時から10年経った、現在でも定時制高校の統廃合は続いています。自分が住んでいる地域の公立高校でも定時制廃止の方針が打ち出され反対運動もあります。
現時点で10年前を振り返るのも有意義ではないでしょうか。

 

また「通信制高校のすべて」と一緒に読むと、通信制定時制では生徒の抱える問題は似ていても、学校としての立ち居地が対照的なので色々と示唆に富んでいると思います。不登校、校内暴力、いじめ、中退問題の多くを無化してしまう(問題になることが少ない)通信制高校に対して、こうした問題に正面から向き合うことを求められるのが定時制高校。どちらのあり方が望ましいのか、望ましい学校のあり方を考える材料にもなりそうです。

 

格差社会にゆれる定時制高校 教育の機会均等のゆくえ [ 手島純 ]

 

好きになる微生物学 [ 渡辺渡 ] 講談社サイエンティフィック


 

好きになる微生物学 感染症の原因と予防法 (好きになるシリーズ) [ 渡辺渡 ]

 

図書館の基礎医学のコーナー(解剖学などの本が置いてある本棚)の微生物学の本で、内容が一番易しそうだったので借りて来ました。

 

この本の特徴は


取り上げる微生物(細菌やウイルスなど)の種類を最低限に絞る。
細菌とウイルスは、それぞれ20項目。真菌と原虫で9項目

 

微生物そのものに関する説明は出来るだけ簡潔にして、微生物が引き起こす感染症の原因と予防法について詳しく説明。
例 結核菌の項目では、結核菌そのものよりも結核と言う病気の症状や予防接種(ツベルクリン反応とBCG)、現在の治療法を解説。

 

イラストは著者の研究室の学生が担当。プロが描く絵と違って独特の温かみがあり印象的でした。ボツリヌス菌の所では、赤ちゃんのイラストの隣に「蜂蜜の入った壷に大きく×印をつけた絵」が描かれていて、赤ちゃんに蜂蜜を与えないように注意をうながしています。

 

欄外コラムでは納豆菌などの役に立つ微生物や、微生物関連でノーベル賞を受賞した研究などが、所どころに紹介されています。

 

医療系の微生物学がテーマの本としては、かなり易しく説明されていると思います。しかしウイルスが病気を起こすメカニズムとか、抗菌薬の話とかは易しく書こうとしても限界がありそうです。こういう部分は、生物学、特に生化学とか分子生物学の知識がないと理解しづらいのかもしれません。

 

好きになる微生物学 感染症の原因と予防法 (好きになるシリーズ) [ 渡辺渡 ]

 

忘れてしまった高校の生物を復習する本カラー版 [ 大森徹 ]


 

忘れてしまった高校の生物を復習する本カラー版 [ 大森徹 ]

電子書籍版あり

 

すらすらと読める高校生物の解説書。(入門レベル)

 

自分は1冊の本をじっくり読むより、同じテーマの本を何冊も読むタイプなので、
中学生物とか高校生物に関する本を数冊読んでみたのですが、抜群に読みやすく書かれています。意識的に理解しようとか用語を覚えようとしなくても、無理なく最後まで読むことが出来ました。またカラー版になって、ユーモラスで本文とも関連あるイラストが多数収録されています。
(2002年出版の旧版を一部改訂してカラー化したもの。カラー版は2011年出版)

 

CMで有名な酵素パワー、iPS細胞、プリオン狂牛病エイズ、アレルギーと
マスコミで話題になった事柄も色々と出てきます。

 

中学校の生物と比べると、色々な植物や動物に関する部分が省略されていて、動物の行動や進化に関するページが増えています。読み物としては、こういう構成のほうが読みやすい印象。

 

また解剖学や組織学的な内容を、なるべく省略して、細胞、呼吸、光合成、遺伝と遺伝子、免疫学などミクロの世界での出来事を中心に説明しているのは、現代的な生物の入門書という気がします。(脳に関しては第7章で扱っています)

 

文字通り高校の生物を忘れてしまった人の他に、高校生物に関する「入門の入門」とか超入門と言った内容の本を読んでみたい人向きの内容です。

 

忘れてしまった高校の生物を復習する本カラー版 [ 大森徹 ]