好きなことを知っている人は、しあわせ

好きなことを知れば幸せになれる。好きなことが分からないと幸せになるのは難しい    

亜澄錬太郎の事件簿(1) 創られたデータ (サイエンスミステリー) 斎藤勝裕


 

亜澄錬太郎の事件簿(1) 創られたデータ (サイエンスミステリー) [ 斎藤勝裕 ]

電子版もあります

 

科学ミステリーと言えば有名なのは東野圭吾ガリレオシリーズですが、こちらは科学は科学でも化学(ケミストリー)の化学推理小説

 

著者の斎藤勝裕は化学関係の教科書や一般書を多数執筆している化学の専門家。
普通の教科書は既に出しつくしてしまったので、推理小説にチャレンジしたのかもしれません。

 

20ページ程度の短編小説+20ページ程度の化学解説(理論的な説明と、フラスコなどの昔ながらの実験器具及び化学実験の紹介)

 

小説の部分は(ネタバレになってしまいますが)、大学の研究室と言う狭い社会、人間関係の中で、激しい出世競争を繰り広げ、過ちを犯す大学院生や大学教員と言った内容。

 

推理小説をけなす時に、単なる犯人あて(フーダニット【whodunit】、Who done it?)と言ったりしますが、この本では犯人ではなくて使われた毒物を当てるのがメイン。そういう点では、ガリレオシリーズよりも「科捜研の女」に近いのかもしれません。

 

毒物の科学(化学)は、地味な上に、普通の人、文系の人間には難しいので、
化学推理小説は少ないのかもしれません。

 

第一話に名前だけ出てきた研究室の教授と准教授が、その後、一切登場しないとか、小説として突っ込みを入れ始めると色々ありそう。


しかし欠点はあっても、気楽に読める化学読み物としてはありではないかと思います。

亜澄錬太郎の事件簿(1) 創られたデータ (サイエンスミステリー) [ 斎藤勝裕 ]

窓ぎわのトットちゃん 黒柳徹子

今週のお題「読書の秋」

 

このブログでは色々な本紹介してきましたが、アクセス数が多そうなのは次の3冊。
(無料版なので正確なアクセス数は分かりませんが)

 

原因を探らずに治すアトピー(清水良輔)

小池百合子著 3日でおぼえるアラビア語 学生社

養生訓(貝原益軒)の読みやすい現代語訳


3冊とも興味深く読んだ本ですが、「秋の夜長に読む本」に向いてるかと言えば微妙な気もします。そこで思い浮かんだのがタイトルに書いた「窓ぎわのトットちゃん(黒柳徹子著)」です。

 

徹子の部屋と世界不思議発見で有名な黒柳徹子。(10月からドラマも始まります)
窓ぎわのトットちゃんは黒柳徹子の小学生時代を回想した本で、1981年のベストセラーランキング1位。(同じ年のベストセラーのには田中康夫の「何となくクリスタル」や五島勉の「ノストラダムスの大予言」も)
また今でも文庫版なら容易に手に入るロングセラーでもあります。

 

子ども時代の黒柳徹子には今で言う発達障害的な傾向があり普通の小学校には馴染めませんでした。そのため私立のトモエ学園という小学校に転校になります。一人、一人の個性を大切にするトモエ学園で伸び伸びと成長していく姿が活き活きと描かれています。その一方で、東京にあったトモエ学園にも戦争の影響は色濃く影を落とすようになっていきます。

 

特に印象的なのは、トモエ学園の校長先生(小林先生)と小学1年生の黒柳徹子が初めて会って、お話するシーン。この部分は最初に読んでから何十年経っても印象に残っています。

 

文字通り秋の夜長にお勧めの1冊です。

人生が楽しくなるゲーム

私は以前テレビゲームばかりやっていた時期があります。
秋葉原で初代ファミコンの互換機を買ってきて、SDガンダムシリーズを互換機のコントローラーが壊れるまで遊び続け、コントローラーが壊れたら、もう1台楽天市場で購入したりしていました。

 

そういう時はテレビゲーム以外のこと、特に人間関係などは楽しくないわけです。
テレビゲームは楽しくても、それは自分ひとりの閉じた世界での出来事で、沢山の人たちが生活している世の中、世間とか社会と言ったものは全然楽しくないわけです。

 

しかし今考えると、人間関係をゲームのように楽しんでいる人も沢山います。
(早速ネタバレですが、人生が楽しくなるゲームとは、人間関係をゲームのように楽しむことです)

 

具体的には、

元気よく挨拶するゲーム
お互いに褒めあうゲーム
なるべく相手に話をさせるゲーム
言いたいことをちゃんと話すゲーム
相手に合わせるゲーム
相手を怒らせずに上手く甘えるゲームなど


ゲームと言うと勝ち負けを競うものが多いのですが、ここでいうゲームは
目標があって、目標を達成すると、報酬が金銭で与えられなくても気持ちいいことみたいに定義できると思います。


空気を読むゲームは、一時的にゲームとしてやるなら良いのかもしれませんが、
実際の人間関係ではゲーム的な楽しさよりも、息苦しさを感じる人が多いと思います。

 

人間関係を楽しむゲームの中でも、特に人生を楽しくすると思うのは、近況報告ゲームです。これは特別なものではなくて、最近あった出来事を感情をこめて話したり、そうした近況報告を聞いたりするゲームです。

 

話し手は自分が体験したことの意味を確認できますし(大げさな言い方をすれば人生の一つ、一つの出来事を意味づけるのに役立ちます)、気持ちをこめて体験を話すことで、自分の気持ちに気付くことも出来ます。日常的な出来事を題材に行う、簡単なカウンセリングのようなものかもしれません。難しく考えなくても、自分が体験した出来事をちゃんと聞いてもらえると楽しいと思います。

 

話を聞くほう(聞き手)も、身近な人の心(気持ち)にふれて、好奇心をみたすことが出来ます。話を聞くのが好きな人もいますが、それほどでもない人は、話し手と聞き手を交代しながら順番に近況報告していきます。

 

ポイントとしては、なるべく相手を否定せず最後まで話を聞くことでしょうか。
話し手も聞き手も表情豊かに感情をこめて相手と向き合えば自然と話がもりあがりますが、苦手な人は無理しなくても気持ちは伝わると思います。

 

性格的な向き不向きとか、身近な人との相性とかの問題もありますが、この近況報告ゲームは、「安心できて楽しい人間関係」を作る一番の近道じゃないかと思います。そして身近な人間関係が楽しくなれば、(ゲームにのみ熱中してた時より)人生が楽しくなると思います。

養生訓 図解雑学 帯津良一 ナツメ社

養生訓 図解雑学 帯津良一 ナツメ社
発売日: 2010年02月
著者/編集: 帯津良一(おびつ りょういち)
出版社: ナツメ社
発行形態: 単行本
ページ数: 231p
ISBNコード: 9784816348426
ブログ投稿時は品切れ

 

少し前に養生訓の現代語訳に対する感想を書きましたが

養生訓 貝原益軒 の読みやすい現代語訳

元々は、図書館で、たまたま「図解雑学養生訓」を手に取り興味を持ったのがきっかけ。現代語訳が別の図書館にあったので、現代語訳のほうが先に読み終わりました。

 

こちらは見開き2ページ1項目で、養生訓のポイントを解説しています。
現代語訳よりも、さらに短時間で読めるのがメリットかもしれません。

 

養生訓の食事に関する部分は大切だなと、あらためて実感。
その一方で、北枕や食べ合わせに関する部分は現代的な観点では迷信に近いこと、
鍼灸に関する考え方が変化してきていることなども分りやすく説明してあります。

 

著者である帯津良一医師は代替療法に詳しくホリスティック医学、中医学ホメオパシーにも言及していますが、この部分は好き嫌いが別れそう。
養生訓同様、現在の代替療法も全面的に信じ込むのではなく、根拠のあるものから不明確なものまで混在してると思って読むのが良いのかもしれません。

(将棋の本)振り飛車入門 戸辺誠

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

振り飛車入門【電子書籍】[ 戸辺 誠 ]
価格:1331円 (2017/9/16時点)


 

振り飛車入門【電子書籍】[ 戸辺 誠 ]

 

(実際に読んだのは図書館から借りてきた紙の書籍です)

 

最近、小学生と将棋を指す機会があったので、図書館から簡単そうな本(振り飛車入門)を借りて来ました。小学生に教えると言うよりは、小学生に負けたくないと言う気持ちから。


将棋には原始棒銀とか原始中飛車と言った初心者向けの戦法がいくつかありますが、この本は、初心者向けの四間飛車を解説したものです。(四間飛車の定跡とは異なる部分もあります)


まずは角道を止め、飛車を振る。そして美濃囲いを作ってから、棒銀などで、どんどん攻めるという作戦です。攻撃力も守備力も結構あるので、まだ定跡を知らない初心者相手には圧倒的に有利になりそうです。(居飛車穴熊とかを知ってる相手には通用しませんが)


最後の章には、3手目に先手が角を交換するパターンも紹介されていて、ほとんどの戦法に対応できるようになっています。


この作戦の、もう一つのメリットは駒落ち将棋にも使える点。実際に、上手の加藤一二三九段と乃木坂46の伊藤かりんの対局(4枚落ち)でも、伊藤かりん四間飛車を採用していました。

 

どちらかと言うと、ちゃんと勉強して強くなりたいと言うよりは手っ取り早く身近な相手に勝ちたいと思っている人向き。あんちょこや虎の巻的な内容。
そう言うと馬鹿にしているみたいですが、身近な人と将棋を指す場合には重宝する内容だと思います。

アトピーと食物アレルギーに関する臨床試験 参加者募集中(毎日新聞)

毎日新聞から

食物アレルギー
発症予防の研究開始 皮膚炎治療で

毎日新聞2017年9月11日 19時06分(最終更新 9月11日 19時06分)

mainichi.jp

 

 

研究に関する公式サイト(研究に関する詳しい内容が書かれています。)

paci-study.jp

 

 

以下、ブログ投稿者による感想です

 

アトピー性皮膚炎関連で使われる用語を使うと、
アトピーの赤ちゃんに対するプロアクティブ療法は、食物アレルギーを予防する効果があるか」を検証する研究のようです。
プロアクティブ療法はアトピー性皮膚炎の治療法の一つ。にきびのCMのプロアクティブとは無関係)


赤ちゃんを対象とする研究なので、一般的に行われている治療法から大きく逸脱せずに詳しいデータを得ようとする立場のようです。


20年から30年ぐらい前は、食物アレルギーが原因となってアトピー性皮膚炎になるという立場も多かったのに対して、現在ではアトピー性皮膚炎が食物アレルギーにつながると言う考えが多くなっています。

 

その考えを前提とした上で、どの程度積極的にステロイドを使うべきかのデータを集めることが目的と言えるでしょう。(毎日新聞の記事にも「ステロイドを塗る」と明記されてるので、事実上、ステロイド治療に関する抵抗感のない保護者を対象としている研究)

 

アトピーとアレルギーに関して、かなり知識のある人でないと、完全に納得して参加するのは難しいのではないかと、個人的には思います。

 

養生訓(貝原益軒)の読みやすい現代語訳


 

 

養生訓 (いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ) [ 貝原益軒 ]

 

 

貝原益軒の養生訓は江戸時代の健康指南書、家庭の医学的な内容です。
漢方や伝統医学の本は、漢方薬が羅列されているようなものが多いのですが、この本では一般の人向けの健康法(養生法)がメインの内容で、現代人のメタボや生活習慣病の予防、改善に役立ちそうな内容も多く含まれています。食べすぎに注意、肉の取り過ぎに注意、淡白な味付けが良いなど、健康的な食習慣の重要性を繰り返し述べています。

 

 貝原益軒は臨床医ではなく、儒者で。本草学者(薬学研究者)。漢方の古典に関する知識が豊富で、現代では基礎医学研究者のような立場。

そのため医者が患者をどう治療するかと言う視点ではなく、なるべく医者にかからないためには、日ごろから何をすべきかと言う予防医学の立場で書かれています。

 

また良い医者の選び方にも、詳しく言及しています。当時は内科が中心で(鍼と灸を除くと)外科的な治療が発達していなかったこともあり、知識が豊富で、よく勉強している医者を良い医者としています。(ある意味単純明快な感じもします)

 

 


後半は現代で言う漢方に関する記述も多く、現代の漢方医学に親しんでいる人には、現代の漢方医学と比較してみると面白いかもしれません。

 

漢方医学に関する記述も一般の人向けに分りやすく書かれています。

 

まだ日本漢方と中医学の違いを、それほど意識せず、中国の医学を日本人の体質や日本の気候、風土に合わせて修正すれば良いと、ある意味、単純に考えていた時代。


診察法と言うと脈診が基本のようで舌診や腹診には言及されていません。


また今では漢方薬は食前に飲むというのがルールのようになっていますが、当時は、まだ定着していなかったようです。


現代でも日本の薬剤師さんの多くが甘草の取り過ぎに注意を払って、お薬手帳をチェックしたりしていますが、養生訓にも甘草の取り過ぎを戒める内容が出てきます。


医学書を列挙した章もありますが、現代では有名な傷寒論や医心方が載っていません。

 

 

 

この本の表紙には「187分で読めます」と書いてありますが、比較的大きな活字とは言え350ページ以上あり、実際には、もっと読み応えのある本という印象です。自分とは無関係の他人事と思って読めば、すぐに読み終わってしまうかもしれませんが、自分の健康と直接関わる内容であり、また現代とは異なる儒教的な考えも所どころに出てくるので、気になり始めると結構時間がかかりそうです。

 

普通のビジネス書と違って、じっくり味わって読むのが良い医学読み物だと思います。

養生訓 (いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ) [ 貝原益軒 ]