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AERA dot.で連載中の医療コラムの一部を書籍化したもの。
現役皮膚科医がつづる “患者さんと一緒に考えたいこと、伝えたいこと”
同じ著者の本を紹介したブログの過去記事
アトピー、最新医学の本
皮膚科に関する少し詳しい内容、及び医師と患者のコミュニケーションに関する内容が中心。
2浪して信州大学の医学部に入った著者。一時は、うつ病になりながらも、がむしゃらに研究を続け、京都大学の准教授になったこと。皮膚科の中では数少ない、命に関わる病気である皮膚がんが専門。本庶佑(ほんじょたすく)博士のノーベル賞受賞でも話題になったオプジーボよる治療も。一方、子どもの頃気管支喘息を患ったこともあり、患者さんの気持ちに寄り添おうとする気持ちは人一倍。
皮膚科の本では避けて通れないステロイド忌避や、さらにはニセ医学に走ってしまうケースに関しても、丁寧に説明しています。
一流の先生は、雑誌とかネットのコラムを書いてる暇などないとも言いますが、正しい情報を発信しつづけなければ、信頼性の低い情報でネット空間が覆いつくされてしまう現実もありそうです。
内容はネットでも読めますが、普通の図書館に置くのにちょうど良い内容だと思います。