好きなことを知っている人は、しあわせ

好きなことを知れば幸せになれる。好きなことが分からないと幸せになるのは難しい    

夜しか開かない精神科診療所    [ 片上 徹也 ]


 

 

大阪ミナミ、アメリカ村にある夜7時診療開始の精神科診療所 、「アウルクリニック」(アウルとは夜に活動するフクロウのこと)。そこでの診療風景や人間模様を、院長である片上徹也医師が紹介したもの。

 

図書館で、たまたま見かけ、フジテレビのザ・ノンフィクションでやっていた精神科医の本だと思って借りてきました。この本の出版は2019年の8月。ザ・ノンフィクションの取材が始まる前のようです。

 

精神科とか精神医学の本ではめずらしく、非常に読みやすい内容。2日ほどで読み終わりました。クリニックと患者さんの雰囲気を伝えるのが目的で、医学的な内容には深入りしていません。精神医学入門というよりも、精神科のクリニックを身近に感じてもらうための本。

 

ザ・ノンフィクションでも女性患者に人気がありそうな雰囲気は伝わってきましたが、この本でも風俗嬢など女性患者の症例を多く紹介しています。

 

ザ・ノンフィクションでは、少人数で運営しているようにも見えましたが、2019年の時点で、院長先生の他、事務員4人、看護師5人、臨床心理士8人の総勢18人で運営しているとのこと。カウンセリングを行う臨床心理士は曜日ごとに日替わり。院長だけでなくスタッフ全員、アウルクリニック以外の昼間の仕事もやっているとのこと。

 

最初はスタッフ無しで院長一人きりで始め、患者が増えるにしたがってスタッフを増やしてきたとのこと。

 

心の悩みの寄り添いつつ、食事、睡眠、運動、時には薬の大切さにも気づかせる片上医師の姿勢に好感を持てました。

夜しか開かない精神科診療所 [ 片上 徹也 ]