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アトピー、最新医学の本


 

 

以前紹介した友利新先生のユーチューブで紹介されていた本。


世界最高のエビデンスでやさしく伝える
最新医学で一番正しい
アトピーの治し方
京都大学医学部 特定准教授 大塚 篤司

 

長いタイトルですが、本の内容を正確に表しています。
このタイトルと著者の肩書に興味を持った人なら、読んで損はないと思います。


内容はタイトル通り。アトピー治療にまつわる最近の状況を、一般向きに解説したものです。


ステロイドの正しい使い方。ステロイドだけでは効果が不十分な時の紫外線治療(光線療法)。最近認可された内服薬や注射する薬も。難治性のアトピー性皮膚炎と診断されている患者の中には、金属アレルギーを誤診しているケースもあるとのこと。


民間療法、補完代替療法、生活習慣に関することも詳しく書いてあります。
医師による治療に関しても、民間療法に関しても、エビデンスレベルを評価している点が特徴。エビデンスレベルという考え方を理解している人にとっては、非常に読みやすい内容になっています。その代わり、漢方や睡眠に関することなど、患者にとって気になることが、エビデンスがないから良く分からないとされていることもあります。

 

またアトピー性皮膚炎を持つ患者が医療不信に陥るプロセスにも言及しています。大学での出世競争に敗れた医師が、ニセ医学に走ると言った普通は本に書かない話も。著者が講演料や研究費を受け取っている製薬会社を明記しているのも、この本の特徴。(主に医師向けの講演会を、多数行っているとのこと)

 

一方、この本の書名を見て難しそうと感じた人は、その印象はおそらく当たっていると思います。お医者さんや薬剤師さん、看護師さんのために書かれた本と言う気がするかもしれません。また著者のテレビ、週刊誌、一般向け医学書に対する不信感は非常に強く、それに対する反発を感じるかもしれません。

 

エビデンス(科学的根拠)を重視した説明になじめる人向き。

 

 

世界最高のエビデンスでやさしく伝える 最新医学で一番正しい アトピーの治し方 [ 大塚 篤司 ]

 

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