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コミュニケーションで大切だと思うこと

「楽しくおしゃべりができる人」が、とても羨ましかった10代の自分。
そんな自分を振りかえりながら、人間関係やコミュニケーションについて書いてみました。相手の気持ちとか、その場の空気は読めなくても、「コミュニケーションで大切なこと」を理解すれば何とかなるのではないか。そんな思いを込めて書きました。人間関係のヒントになれば幸いです。

 

 

コミュニケーションの基本
距離、相手のこと(邪魔じゃないか)

 

相手と話すときに意外と難しいのは、相手との物理的な距離。
コミュニケーションが苦手な人は、この距離感自体がつかめない。
極端な例だと、相手とまだ距離があるときに大きな声であいさつすると、
その距離のまま話し始めてしまうことも。
一方、一流の精神科医とかカウンセラーは、この距離の取り方が上手い。
ボクシングで、いつも対戦相手との絶妙な距離で戦うチャンピオンのように、
コミュニケーションのスペシャリストは自分の距離感を確立しています。

距離が近づきすぎるのは怖いと思いますが、実際には不自然に遠い距離のまま話している人が意外と多いと思います。相手の隣、または正面まで近づいてから話を始める。自分から相手に近づいていくこと。これが良いコミュニケーションのための、最初の一歩かもしれません。

 

 

もう一つ、意外と苦手な人が多いのが、相手の状況を軽く確認してから話始める(話しかける)ということ。別の人と話しているから少し待った方がいいとか、自分が割り込む代わりに素早く済ませるとか。こういうのは誰にとっても難しいので、できなくても当たり前とも言えます。しかし、交差点で車を確認せずに走り出してくるように、相手の状況を確認せずに話しかけるのは、トラブルの原因に。相手を、ちょっと確認するだけで、その後の気持ちのいいコミュニケーションにつながります。

 

 

話す内容
自分の気持ちが一番大切、近況報告など

 

コミュニケーションが苦手な人に共通するのが、何を話せばいいか分からないということ。ビジネスの場面を考える人は、相手との共通の話題を探すといいます。しかし、それだと楽しくなくて、一人のほうがいいと思う人もいると思います。個人的には、自分の話したいこと、自分の体験とか近況とかを話すのが一番いいと思います。そうした話に関心のない人とのコミュニケーションは上級編だと割り切ってしまうのです。まずは自分の話を聞いてくれる人との関係を大切にする。人間関係が得意で社交的な人から見れば、いろいろと問題があるように見えると思います。しかし一人で引きこもったり、孤立するよりは、はるかに良い状態だと思います。

 

 


単語より話のテーマに集中
相手が何を話したいのかを理解してから、自分が話し始めるのが理想

 

一見社交的に見えるのに、コミュニケーションが下手。そんな残念な人に時々遭遇します。そういう人の共通点は、話の内容(テーマ)ではなくて、一語、一語の単語に反応してしまうこと。例えば、「昨日新幹線に載って大阪に旅行に行った」という話を聞いた場合、冷静に内容を考えれば、大阪での旅行の話をしたいのだと分かります。しかし、実際の会話の場合、新幹線からの連想で新型新幹線の話をしたり、大阪からの連想で(今なら)G20サミットの話をしたりしてしまう人がいます。こういう受け答えをしてしまうと、旅行の話をしようとしていた人は大きなストレスを感じます。悪意も自覚もなしに相手の気持ちを否定しているようなものです。良くない表現ですが、不潔な人が避けられるように、話し相手としては避けられることにもなりかねません。

単語一語、一語にこだわるのは、言葉のプロといわれる職業(アナウンサーやお笑い芸人、声優、通訳、翻訳家、小説家、校正係など)では大切だと思います。しかし普通の人間関係では、単語一語、一語ではなくて「話のテーマ」に集中することが大切だと思います。

 


話は最後まで
話は最後まで話せた方が気持ちいい。(最後まで話を聞いてもらえたほうが気持ちいい)これは、当たり前と言えば当たり前だと思うのですが、日本社会は、そうなっていないというか。短時間でポイントだけ伝えるコミュニケーションが当たり前のようになっていると思います。でも、最後までちゃんと話せたときは気持ちいい。これに気付くだけでも、良いコミュニケーション、良い人間関係につながるような気がします。

 


お互い様、相手とバランスをとる
だから人間関係って難しいんですよね。
片方の人が一方的に話しているようでもバランスが取れている関係もあるし。
逆に自分ではバランスが取れているつもりなのに、相手は全然そう思ってなくて人間関係が続かなかったり。ただ相手のことを大切に思える人、相手に関心を持てる人は、人間関係のバランスを崩しにくいような気がします。

 


得意、不得意があること
コミュニケーションはスポーツや音楽、美術のようなもの。ある程度は学習や慣れによって上達しても、得意、不得意は存在すると思います。苦手な人は苦手という項目は、無理に克服する必要もないのかなと思います。

 

 

得意、不得意があること(その1)
空気を読むことについて

 

3人以上での集団での適切な振る舞い。
これを身に付けるように学校では教育されます。
しかし苦手な人が無理する必要はなくて、極端に不適切な行動を理解していれば十分な気もします。1対1の人間関係とか、一人の時間の過ごし方が充実していれば、空気そのものは読めなくても悩む必要はないでしょう。

 

 

得意、不得意があること(その2)
人の気持ちを考える

 

これは本当に得意、不得意が分かれるというか。
ごく一部の得意な人と多数の苦手な人に分かれるような気がします。
相手が嫌がることを理解していて常識的な行動をとれる人なら、人の気持ちを考えられなくても(人の気持ちがわからなくても)、それほど問題は起こらないと思います。

 


得意、不得意があること(その3)

話を聞くこと


簡単そうで難しいのが「話を聞くこと。」
聞き上手な人と言われる人が時々います。こうした人たちは、単に話を聞いているだけではなくて「話を聞くときに、相手を大切にしながら、自分の好奇心も満たす」という非常に高度なことを行っています。身近に聞き上手な人がいると、多くの人が幸せな気分になれます。しかし聞き上手な人を真似しようとして真似できる人は、ごく少数だと思います。「話をちゃんと聞ける人は貴重だから大切にしよう」、こんな風に思うだけでも、より良いコミュニケーション、より良い人間関係に、つながるような気がします。

 

結論
コミュニケーションが苦手な人は、「人のことはわからない」と割り切ってしまうのも、一つの方法ではないでしょうか。その上で、自分を大切にする(自分を大切にするために相手も大切にする)関係が築ければ、それはそれで良い人間関係だと思います。