好きなことを知っている人は、しあわせ

好きなことを知れば幸せになれる。好きなことが分からないと幸せになるのは難しい    

私はかんもくガール(コミックエッセイ)


 

 


かんもくガール(場面緘黙症)当事者本人によるコミックエッセイ(漫画)。
一般的には、あまり馴染みのない「かんもく(緘黙)」という症状。著者の半生、幼稚園、小学校、中学校、高校大学、社会人になって結婚するまでを振り返ることで、かんもくと言う状態を身近に感じられるようになっています。

 

両親の不和、同級生からのいじめ、中学校時代は吹奏楽部、高校、大学は美術系。音楽や美術に取り組む中で、かんもく症が軽くなって、ほぼ克服できたこと。大人になるまで、自分が、かんもく症だと知らなかったこと。あまり人と話さない代わりに、想像力が豊かになり、創作力を高めてくれたと感じていること。こうしたことが、説得力のあるストーリとして描かれています。一方、臨床心理士による解説ページでは、この本のエピソードは、あまり一般的なケースではないことが指摘されています。

 

美術とか音楽の才能に恵まれているか、創作活動が癒しや回復につながるかは、人によってケースバイケースかもしれません。障害や病気に関わるコミックエッセイなどを読むときには注意が必要でしょう。

 

この本だけで「かんもく」について理解するのは難しいかもしれません。しかし、かんもく症の人と接するさいのヒントは得られそうです。相手を不安にするような接し方をしないこと。また良かれと思って自分の考えを押し付けてしまうのも、かんもく症の人を傷つけているかもしれません。頭では分っても実際には難しいかもしれません。しかし全く知識がないよりは、少しでも理解してたほうが良いのでしょいう。

 

(かんもくに関する記事は、はてなブログには多数あるようです)

私はかんもくガール しゃべりたいのにしゃべれない場面緘黙症のなんかおかしな日常 [ らせんゆむ ]