月へん、肉づきの漢字
肉と月、まったく別の漢字だったのに、部首になると、月という同じ形に。
そんな「月へん」「肉づき」の漢字をまとめてみました。
(参考 漢語林)
太陽と月の「月」に由来する文字は少数派
朋 とも
部首としては、月へんだが、「数個の貝を糸でつらぬいて、二列にならべた形」から仲間を表す。
朗 良い月から、あかるい
朗らか(ほがらか)、明朗(めいろう)
望 遠くをのぞむ
期 整然と区切る、区切られた時間
一部に、舟に由来する文字もある(舟月、ふなづき)
服 舟の両側につける、そえ板
朕 ちん(われ、自分のこと)
多くの文字は肉に由来(肉月、にくづき)
肌 はだ
有 右手に肉を持つ形
伝統的に、月(つき)に分類
肋 あばら、肋骨(ろっこつ)
肝 きも、肝臓
育 女性が子どもを生む形
胃、肺、背、胸、腹、腰、腸、膝(ひざ)など頻出漢字も多数
脂 あぶら、動物性のあぶら
肉+旨い、肉の旨み
腥 セイ 腥いで「なまぐさい(生臭い)」
月っぽいけど肉づきの漢字。
肉+星で霜降り肉。
漢字が作られた時代とのギャップを感じさせる文字
脆
脆い(もろい)、脆弱(ぜいじゃく)
月は肉、危は絶の省略形。
「たちきれやすい肉」
その他
豚の部首は「にくづき」ではなくて「いのこ(豕)」
豕は、ぶたを象った(かたどった)もの
象も同じ部首