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アミロイド苔癬について

今回は私自身の皮膚病の話です。大学病院で皮膚生検を受けて、アミロイド苔癬(たいせん)という診断が確定してから約1年が経ちました。まだ完治はしていませんが、ボツボツは小さくなり、かゆみも治まってきました。そこで今回は自分の体験などについて書いてみたいと思います。

 

まずウィキペディアのアミロイドーシスと言う項目には色々な病気が紹介されていますが、最後にある皮膚アミロイドーシス(アミロイド苔癬を含む)以外は完全に別の病気なので混同しないようにしてください。困ったことに、アミロイドで検索しても、「アミロイドが蓄積される皮膚病」には、なかなか辿り着けないのが現実です。

 

アミロイド苔癬は、主に腕や足の脛(すね)にボツボツが出来て非常に痒い(かゆい)皮膚病です。これだけだと他にも当てはまる病気はありそうですが、近所の皮膚科に通っても、なかなか治らないので大学病院を受診したところ、アミロイド苔癬と診断されました。(今回は皮膚生検を受けてみましたが、この病気に詳しい医師なら検査をしなくても、ほぼ分りそうです)

 

治療法としては痒みを抑えて、掻かない様にして、ボツボツ(アミロイド)が少しずつ小さくなるのを待つのが基本です。(レーザーなどで外科的に除去するのは一般的ではないようです)

 

ステロイドは効かないという記述も見かけますが、私自身はステロイドで、かゆみが、おさまりました。

 

ただ普通のアトピーに比べてステロイドが効きにくいようです。そのため皮膚に浸透しやすくするために、ヒルドイドなどの保湿剤と混ぜる、ステロイドを塗った後、ポリエチレンラップを巻くと言った方法も行われているようです。

 

ステロイドが少ないと、一時的にかゆみはおさまっても皮膚の奥のほうの炎症が残っていて、猛烈なかゆみが襲ってきたりします。(ステロイドの適切な使用量、使用期間は難しい所です)一度、掻き壊してしまうと、元に戻るまで2ヶ月近くかかります。

 

ステロイド以外の治療法としては大学病院などでは光線療法(紫外線療法)もあるようです。抗ヒスタミン薬などの痒み止めは、今まで処方されたことはありません。

 

漢方薬の効果は人それぞれのようです。個人的には黄連解毒湯(おうれんげどくとう)は、ほてり(皮膚の熱感)を緩和する効果があったと思います。また柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)は、寝る前にイライラして掻いてしまう頻度を減らしてくれたように思います。しかし漢方薬だけでは力不足と言うこともあり、ステロイドで痒みを抑えられるようになってからは漢方薬は飲んでいません。

 

今振り返って見ると、こういう少しマイナーな病気は(医学書での知識ではなくて)臨床経験として知っている先生にめぐり合えるかが大きいような気がします。
確率的には大学病院の先生のほうが、病気を知っている可能性は高いと思います。

 

アミロイド苔癬は治りやすい病気とは言えません。しかし「かゆみのコントロールが上手い」先生にめぐりあって、患者自身も「かゆみを酷くしない知恵」を身に付けていけば、少しずつ良くなっていく可能性はあると思います。

 

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