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生き心地の良い町 この自殺率の低さには理由がある/岡檀【1000円以上送料無料】
3つ前の記事でブログに書いた「精神科医、「自殺希少地域」を行く 森川すいめい」の関連書籍。(元ネタになった研究)自殺希少地域研究の元祖です。
図書館の社会学の本棚に置かれていたため、この本の存在に気づかなかったのですが、検索してみると大きな反響を呼んだ1冊のようです。
要約的な内容は色々なサイトに出ているので、個人的に気になった点をメモしておこうと思います。
まずタイトルに「生き心地の良い町」と町がはいっていること。都市に住んでいると気づきにくいのですが、やはり極端に不便な過疎地域で暮らすのは大変と言う事を、統計データを使って第4章で示しています。
その上で、人間関係は毒にも薬にもなるもの。(運動とか栄養、免疫、微生物なんかも、人間の健康にとってプラスになることも、マイナスになることもありますが)
人を監視するのではなくて、関心を持って、ゆるやかにつながること。
女性には自然と出来る人も多いのでしょうが、男性には苦手な人が多そうです。
昨日の夕刊(1月19日 毎日新聞)に、「自殺者8年連続減」と言う記事が出ていました。死亡率の高い都道府県、低い都道府県も紹介されていました。しかし著者(岡檀)によると、都道府県別のデータでは、あまり研究の役立たないとのこと。ここら辺の事情に関しても詳しく説明されています。
この本では全く触れられていませんが、ネット上の人間関係を考える時にも参考になりそうです。