上質な大人のための日本語 関根健一
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(実際に読んだのは書籍版です)
教養のある人の文章やスピーチに出てきそうな日本語を集めた上級者向きの日本語単語帳。今でも使うけれど、やや古風な日本語が中心。1ページに2単語ほどを、テーマ別にユーモアをまじえて解説。
それなりの文章を読んでいる人なら時々見かけるけれども、使い方や語源を勘違いしている人が多い単語が多数収録されています。
高校3年生の現代文に出てきそうな日本語とも言えるかもしれません。
この本で紹介されている日本語の例
灯台もと暗しは、岬の灯台と考えても意味は通じるが、語源は昔の室内用照明器具から。
怒り心頭に「達する」ではなく「発する」
めがねにかなうの「めがね」は眼鏡とは書かない
高みの見物は、高見と書くと間違い。高みは高い場所の意味。
「かきいれどき」は書き入れ時。売上げを帳簿に書き入れる
氷雨は本来は夏にふる「ひょう」のこと。この意味では夏の季語。
いさめるは下から上への忠告に使う。
ご清聴とご静聴 テープ起こし、口述筆記をやる人は使い分けに注意。
この本唯一のカタカナ語はスイートルーム。語源を勘違いしている人が多く、和製語(和製英語)のため例外的に収録。